ハヤテのごとく!KOTOKO 第一期OP歌詞
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ハヤテのごとく! 第一期のOP主題歌 。KOTOKOの歌詞を取り上げたのは2回目だろうか。
ふと流れてきた音楽の歌詞に酷く共感するときと言うのがたまにあるけれど、こんなにも強く励まされて現実に落胆したのは初めててかも知れない。

家造りに必要な要素はかなり多い。一番必要なのはお金だろうけれどそれ以上に作業を進めて行くに連れてやはり体力と精神力これ以上に必要で足りてないものはないのではないかと思う。
今回の話し合いでは家に取り付ける全ての窓の大きさ、位置、開き方を一枚一枚メジャーで実際の長さを出しながら丁寧に決めていった。その次に外壁と屋根や破風の選択…。いつも2時間で終わる話し合いが今回は3時間半の長丁場。
ここのところの暑さで身体にダメージが蓄積されていく中での外出先での作業は、自分が思っている以上に身体への負担が大きい。加えて前回からは現場での建築作業が始まり今日は棟上げが行われた。家造りは本格的に稼働し始めたわけで、こうなると建築現場とお店での打合せを毎週のように行わなければならない。

家それは、何百というパーツが積み重なってできている。それぞれにグレードがあり使い方があり、仕上げの違いがあり…一体何を選べば良いのかそして、どう使うのが正解なのか、実際の新しい生活を想像しながら決めていく。しかしこれが想像以上のストレスなのだ。人間は1日で数千の選択を行っているらしいのだが実はその中で意識の中にあるのは限りがある。また人が苦痛なく決められる範囲というのも実は限られている。
そんな中家という大きすぎるテーマの選択肢というのは頭を混乱させる。
自分は、日中も布団に入って寝るときもずっと家のことを考えて居た。いや考えざるを得なかった。時間があればとりあえずいてもたってもいられず家の何かについて調べ続けていた。
現代のネット社会は情報が過多だ。ネットの情報の中でもまた取捨選択を連続して行っている。この作業をやり続ける先にあるのはそう、ノイローゼである。
実際に、家を建てると余りに意気込んで設計に取り組んだが為に家の完成と同時に入院になってしまう人は少なくないという。

さて家を建てようとなったときに、大手のハウスメーカーで建てるな!なんて言葉を目にした人は多いだろうけれど、実は大手で建てるメリットは沢山あるように思う。第一に、選択肢が狭い言い方を変えればやり方が決まっているというのは結構大きいと思う。家のグレードがいくつかに別れていてその中でひとつを選択してそのグレードのキッチンだったりサッシだったりが自動的に決まったりする。いわば、出せるお金に応じて製人のランクが固定されているのである。今住んでいるイノスの家もまた大方イノスの指定品というのがありその中から簡単に選んでいくだけで細かいところは自動的に決まった。あとはちょっと棚を付けたいとか窓を増やしたいとかこだわりたいところだけ注文すれば良いのである。パナホームなんかもおそらく同じような感じだったと思う。

 自分はオーディオショップへ家を丸々一軒頼んでしまった。それ今頭が痛い原因を作り出しているのかも知れない。
 自分自身も社長も拘りが半端でない。しかしこだわればこだわるほどお金も時間もそして労力も奪われていく。オーディオショップなので拘りのオーディオルームを作るというのはとても理にかなっているし、夢のオーディオルームを作るにあたっては究極を目指す人が多いだろう。そんな土壌での家造りは想像を遙かに超えたストレスとの戦いだった。

これからおそらく40年は住むであろう家。失敗できな、失敗したくない、できるだけ良い物を造りたいという脅迫的な思いがなおのこと日々の活動を重く苦しくさせてくる。
なんでもいいや!と開きなおればどんなに楽だろうかと思うけれど、そう思った瞬間過去に後悔し続ける未来の自分が見えてきてまだ手を抜くというのができていない。

 何事もほどほどに。成るようになるし、成るようにしかならない。

しかしながら、自分が受け付けないものを迎え入れられるほど自分は強くはないし、自分が思うようにモノを動かせるほど強くもない。
食事であったら”満足行かない”ような食べ物は食べられない。かなり細かな調理法や味付けなどを吟味しなければならない。
身体が弱すぎるからこそ満足行く良い家が欲しいのだけどそれを手に入れるには果てしない精神力と体力が必要に思う。
日々ぐるぐるとめぐってくる新しい家への不安や要素に対する留めない疑問はまるで、起きている間ずっと詰め将棋を根詰めてやっているようである。
そろそろこちらが詰んでしまいそうだ。普通の人でもちょっと辛いと思う。今日は上棟式ですこしばかり見に行くはずが家で寝ていることしかできなかった。
OS1の味がやたらに薄く感じられた。出てくるのは涙と溜め息ばかりだ。

はたしてこの先ちゃんと引っ越せるのか、引っ越しが終わった後新しい家に順応できるのかまだ果てしない不安を引き連れて今日も家を作ることに頭をこねくり回し精神を疲弊させている。
家はそもそも完成するのか?完成した家ははたして本当に住みやすいのか?臭いやシックハウスは大丈夫なのか?引っ越しで倒れてしまわないか…
ハヤテ君みたいな執事がいつもそばにいて全力でアシストしてくれたらなと思う。

家のジレンマと日々の生活と。まだ雨はずっと止まない。