ここ数年ポーカーの盛り上がりで都内では毎週のように新しいアミューズメントカジノがオープンしています。若者を中心にこれまでで最も勢いのあるポーカーブームが起きています。お店など対面でのボードゲームとしてポーカーを楽しむ機会は多くなりました。地方にすらアミューズメントでポーカーが遊べるお店があるくらいです。おなじみの麻雀と同程度には大きな市場になると予想されています。
ポーカーブームが本格化すると、カジノディーラーであったり海外でのカジノ体験であったりとポーカーから始まる新しい体験は沢山あると思います。その中でも、目新しいのはやはり自宅や大学サークルなどでのポーカー遊びではないでしょうか?。今やネットで誰でも初期投資なしで遊べるポーカーではありますが、対面やるアナログゲームならではの良さは沢山あります。そうすると必然的に必要になるのがポーカーチップなどの道具です。
私は、2013年にクロースアップマジックをやっていたこともあり、テキサスホールデムというスポーツの存在を知り、真っ先に楽天でポーカーチップを買いました。始めに買ったのは、マツイゲーミングマシンから出ているプラスチック製のポーカーチップでした。プラスチックといえど質感はかなりそれっぽく、中に鉄プレートが入っており重量感も十分でそれなりに本格的でした。それから8年ほどたった頃、コロナによってカジノが倒産し、そのホテルで使われていたトランプがマジックショップでえらく安く売られていました。ポーカーブームやカジノIRの流れにのって、Youtubeにてブラックジャックで遊んでいるの様子をASMR動画として、アップしてみました。最初、全く手応えがなかったこの動画はすこし時間がたつと、小さくバズってすぐさま第二弾の制作に移るのでした。そのときに、2013年にポーカーをするために買ったマツイゲーミングマシンのポーカーチップではどうにも足らず、買い足そうとするとマツイのチップがモデルチェンジされておりそのまま買い足すことができませんでした。せっかくなので、ちょっと良いポーカーチップでも買おうかと探していて見つけたのがミラノポーカーチップです。もののへの拘りが人一倍強い私なので、せっかく買うなら、本場のラスベガスで使われているようなしっかりとしたポーカーチップが欲しいとネットで情報をかき集めようとするのですが、日本ではどうにもポーカーチップの情報がほとんどありません。日本には、麻雀牌や麻雀マットがある家庭はそんなに珍しくありませんが、ポーカー用品はまだまだのようで、ポーカーチップの情報は、専門店の解説や、いかがでした系のアフィサイトくらいしか見当たりません。

マツイゲーミングマシンのオリジナルポーカーチップ (2013/03/19 今は空を見上げている)

自宅でポーカーやカジノゲームで遊ぶ分には、Amazonやヨドバシカメラなどで買えるプライムポーカーチップで十分ですが、どうしてもちゃっちいです。100円ショップに売っているようなプラスチックのただの円盤と比べると明らかにポーカーチップの体をしていて重さも十分ですが、せっかく貴重な時間を遊ぶならもう少し良い感じのチップが欲しいです。

ポーカーチップの面白さ良さ質って何なのでしょう?

1.音、2.質感、3.デザイン、4.歴史レアリティ、5.扱いやすさ 6.フィジェットトイ。 の6つだと思われます。

1.音について

ポーカーチップの大きな魅力の一つが音です。ポーカーチップを扱うときにチップ同士がぶつかったときの音やテーブルに投げたりしたときに感じる音が心地よいです。また、ポーカーチップの素材や重さ大きさによってそれぞれ音が変わってきます。ポーカーチップの王様ポールソンは、粘土で作られているのに軽くかつ堅いため、カラカラと気持ちのいい音が鳴ります。またポーカーチップ特有のチップシャッフルやトリックなどを行うときも伝わってくる振動だったり音がASMR的で心地よいです。音だけでも手遊び用に手元に置いておくには十分な意味があります。

2.質感について
ポーカーチップの素材は主に、樹脂、樹脂クレイの混合、ピュアクレイ、セラミックです。それぞれ触ったときの質感が違います。一般的にピュアクレイのチップが手へのなじみがよくチップトリックなどもやりやすいです。樹脂は耐久性やコストの観点で優れていますが、質感がいまいちなものが多いです。質感については好みがありますが、やはりここもポールソンのチップが最も良いです。

3.デザインについて
これは完全に好みですが、ポーカーチップはゲーム通貨ですので、点数の違いがはっきりわかりやすいものや、スタックしたときに何枚積んであるかわかりやすいものが良いです。中央のデノミ(数字)のフォントが大きくわかりやすいものが使いやすいですが、デザイン的には野暮ったくなりがちです。安いものではデノミが入っておらず色だけで点数を判別するものもありますが、ポーカーチップでは色で点数を見分けるのが基本です。加えてデザインにも流行廃り定番があり、古い映画に出てくるようなクラシカルなデザインからEPT(ヨーロッパポーカーツアー)のようなスポーティーなデザインまでポーカーチップも多様なデザインがあります。また多くのチップがポールソンのデザインを模倣しているようです。

歴史とレアリティ

実際にカジノで使われるポーカーチップは、デノミに表記されているそのままの価値があります。カジノをリニューアルする際にトランプやポーカーチップなどのデザインの変更が行われます。その際にほとんどのカジノコインは粉砕されて破棄されますが、一部がお客さんやブーローカーの手に残り、5ドルチップであっても1枚数万円のプレミア価格がつくこともあります。カジノが倒産した際も、破棄されるはずのポーカーチップが業者に買い取られ世に売られるケースがあります。。ApachePokerChipsでも、カジノのデッドストックを買うことができます。ラスベガスだけでも数多くのカジノがありそれぞれに歴史があり、そしてそれぞれのポーカーチップがあるのです。アメリカでは、そのポーカーチップを切手シートのようにコレクションするのが、カジノ愛好家の趣味の一つになっています。eBaなどのオークション見ると、今は無くなったカジノのポーカーチップが高額で取引されたりしています。

扱いやすさ
ゲームを進行する上で、チップの枚数を数える事になりますが、チップによってその扱いやすさは変わります。滑りやすかったり、チップ同士がくっつきやすかったるすると扱いが難しくなります。セラミックのチップには滑り止めとして表面に凹凸がつけられています。チップのエッジの処理でも扱いやすさは変わり、エッジがしっかりと立っているものが良いとされています。またアイアンインレイなど鉄板が入っているものなど重すぎて腱鞘炎になったり、チップの大きさによっては20枚のスタックがつかみにくかったりします。

フィジェットトイ

日本でもYoutubeなどでポーカーをプレイしている様子を見る機会は増えました。その際、気になるのはガシャガチャとずーっと鳴っている、ポーカーチップの音でしょう。ほとんどのポーカープレイヤーが、考えながら、暇をもてあましながら、オールインに悶絶しながらチップシャッフルをしているのに気づくと思います。ペン回しとか少し前に流行ったハンドスピナーと同じように、手元にポーカーチップがあると自然とカチャカチャポーカーチップをいじっています。ポーカーチップにはチップトリックと言われる技がいくつも存在していて、映画カジノロワイヤルなどで初めて見た人は多いのではないかと思います。手遊びの一種でちょっとうるさいですがやっていると意外に心地よく夢中になります。 仕事場の机でやっていたらうるさくて嫌われてしまいそうですが、自宅のソファーやPCデスクなど手元に置いておくと結構楽しめるのです。またスマホなどのオンラインゲームをやりながらチップをいじっているととても捗ります。考え事しながら何かを軽くわさわさ触れるフィジェットトイは癒やしなのです。

色の発色から扱いやすさ歴史的価値などあらゆる面から、ポールソンのチップはポーカーチップの王様と呼ばれています。

現在流通している一般的なポーカーチップについて

世界的に流通しているそのほとんどのポーカーチップは中国製です。Amazonでポーカーチップと検索してでてくるチップの99%は中国製です。アミューズメントポーカーでは、中国製のモンテカルロのチップが使われることが多いようですがこれも中国製です。実際にポーカーを嗜んでいる方なら一度は触ったことがあると思いますが、モンテカルロチップはクレイと樹脂の混合で鉄板が入っていて一枚15gと重めです。またデザインが派手でこれぞカジノといった雰囲気のチップです。次に多いのが中国製のプラスチック製です。これには数種類あり、最も有名なものは数字などのラベルが貼られていないダイスチップと呼ばれるものです。数字が記載されていないため汎用性が高くコスパがいいので家庭でのボードゲームやポーカーでの使用に最適です。この頃よく見かける世界のヨコサワポーカーセットなどに使われているポーカーチップも基本的に中国製であり、中央のラベルだけがカスタマイズされています。アミューズメントカジノでもラベルだけをオリジナル仕様にして使っているところが多いです。さらに最近増えてきたのが、セラミック製のチップです。中国サイトを見ると沢山の種類が売られていいます。どれも似たような見た目をしていますがよく見ると微妙にデザインが違います。耐久性に優れており音がよく最近ではメルカリでも販売している方が数人いるくらいには愛用している人も多いです。セラミックチップはトーナメントなどでよく目にしますが世界的に見たらクレイ製ほどのシェアはありません。
そう、Amazonで見るポーカーチップも、アミューズメントの店頭で見るポーカーチップも、中国で販売されているチップをそのまま使っているか、中央のステッカーや、数字と色の組み合わせを変えて使用しているにすぎません。もし安くポーカーチップを手に入れたいなら、アリエクスプレスがおすすめです。最近では円安と輸送費の高騰から激安といえるほどの価格ではないですが、まだ安い方です。

モンテカルロのポーカーチップとよくみる中華製チップ世界のヨコサワチップセット同じ種類(画像はAmazonから)

ではなぜポールソンのチップを購入、使用しないのか?

世界の名だたるカジノでは一部を除いてポールソンのポーカーチップを採用しています。ホテル毎にデザインが特注され、その扱いやすさ歴史まで超一流です。しかしながら、今現在ポールソンはカジノライセンスを持つ一部の企業にしか卸していません。少し前までは、一般向けにもポールソンのチップが販売されていたようですが、今ではそれもプレミア価格がついて高騰しています。そう、もうポールソンのチップは、セキュリティの都合でカジノでしか扱うことができないのです。ですから、日本のアミューズ店では、安く入手性の良い中国製のセラミックや樹脂クレイなどのチップを使用しているわけです。ポールソンは一般の人では買うことができず、次の選択肢として出てくるのが、他社製のクレイチップです。

ApachePokerChipsで取り扱っているポーカーチップについて

アパッチポーカーチップスで扱われている新品のポーカーチップに関してはそのほとんど中国製のクレイチップです。それが、ミラノポーカーチップやマジェスティック、デューン、ファラオなどのチップです。これらのチップは、アメリカではそれらを「チャイナクレイ」と総称しています。アパッチポーカーではモンテカルロなども販売されていますが、アメリカから買うより現地の中国アリエクスプレスで買った方がずっと安いです。また、チャイナクレイも、基本的にステッカーなしののっぺらぼうの状態で卸売りされており、ApachePokerChipsでもオリジナルのデノミステッカーが貼られて売られていますし、オーダーすれば自由なデザインで買うこともできます。アパッチポーカーの看板商品のMajesticも中国の業務用サイトで卸売りされています。そしてチャイナクレイの中では大きさやデザインが違うだけで、中身は全てがほぼ同じです。大きさや質感など微妙な差はありますがほぼ同じと言って良いです。

チャイナクレイの特徴

MajesticやMiranoなど、チャイナクレイのチップは、樹脂やアイアンなどの混ぜ物が入っていない、粘土を押し固めて形成されたソリッドクレイのポーカーチップです。素材はポールソンなどとほぼ同じですが、最も大きな違いは、エッジが削られていることです。ポールソンのエッジは立っており20枚スタックすると、縁はまっすぐですが、チャイナクレイは角が取れているため楽器のギロのようにギザギザになります。また中国で安く作られているせいなのか、クレイの純度がそこまでよろしくありませんし精度が出ていません。一枚一枚の厚みや大きさが微妙に違ったり、色の境界が混じり合っていたり、ごく僅かに歪みがあったりするため、20枚スタックしたときポールソンより見劣りします。加えてインレイラベルの張り付きが悪いものが多くアメリカのAmazonレビューを見ても、最初から剥げていたという報告を見ます。しなしながら一般的に、ゲームを楽しむ分には何の支障もありません。マニア目線で質が少しポールソンより劣るだけであってチャイナクレイも立派な高級ポーカーチップです。ただし、チャイナクレイは使い始めが非常に粉っぽく、特有の焼いたような臭いがします。これは現地のアメリカでも嫌われており、使い始めはしばらく気になります。においに関しては樹脂クレイ混合のモンテカルロのチップが最もくさい気がします。しかもモンテカルロのチップは使っていても匂いがほとんど落ちません。ずっとくさいままです。ソリッドクレイ製チップの場合は、ミネラルオイルをタオルにつけてチップを一枚一枚オイルフィニッシュすると臭いも粉っぽさもなくなります。鍋にお湯を入れて小さじ1杯のミネラルオイルを入れてなじませた後タオルで拭くようなやりかたもあるようです。いずれにしても、クレイ製チップは油を吸うので、普通に毎日扱っていると手の脂を吸ってほどよくチップが自然になじみます。そう考えると、カジノポーカーチップは何百人何万人の人の手に渡っているので非常に汚いです。しかしながらセキュリティーの問題からかカジノではポーカーチップを洗浄することはなく、SNSなどでみる写真からも本当に汚いのがわかります。 またクレイチップは普通に水洗いができます。食べかす手垢などがついた場合など中性洗剤とお湯で歯ブラシなどでゴシゴシ洗ってきれいにできます。このあたりは、プラスチックやセラミック製ポーカーチップのほうが使い勝手良さそうです。
中国製の割とお手頃価格のチャイナクレイですが、ピュアクレイ製であり、触った感じだったり、チップシャッフルしているときの音などはポールソンに負けず劣らずとても良いです。セラミックと違って嫌なざらざら感や音がしませんし、使っていると育っていくのが感じられて、愛着がわいてきます。

※オイルフィニッシュの油について
本国でもオイルフィニッシュについては賛否あります。オイルフィニッシュを行う際は、透明でさらさらのオイルを使用します。亜麻仁油などの植物由来のオイルでは時間がたつと酸化してチップ同士がべっとりくっつくので不向きです。かならずミネラルオイルを使用することをお勧めします。手に触れるもののなので変な添加物や匂いがないものが好ましく、日本で買えるものだとまな板用のオイルがおすすめです。(オイルフィニッシュは自己責任で行ってください。基本は勝手になじむので無理におりフィニッシュする必要はありません。)


まな板用のオイル(Amazonから)
メルカリにてミラノポーカーチップを最小10枚から販売しているので、メルカリでミラノポーカーチップで検索してみください。手遊び用や質感を確かめるだけのサンプルだったらAmazonやApachePokerよりも安い価格で買えます。

ポールソンのポーカーチップの入手方法について

おまけです。ポールソンのチップは現在、流通している在庫のみで、新規での購入はほぼできません。必然的にデットストック品や中古での購入になります。

1.実際のカジノから持ち帰る

ラスベガスのカジノで使われているポーカーチップは換金せずに持ち帰ることができるので、1ドルや5ドルチップなどそのまま持ち帰ってコレクションや手遊び、記念品などとして使うことができます。もしかしたら10年後20年後そのチップが1枚数万円のプレミアになってるかもしれません。実際に、ヤフオクやeBayなどを見るとベラージオやアリアなどの本物のチップがちょっとお高く出品されているのがわかります。日本でも1ドルチップがヤフオクで1枚数百円から2千円くらいで入手できます。

ヤフオクのカジノコインの検索結果を見る

2.潰れたカジノのチップをどこからか買う

カジノ経営は難しいらしく、ことあるごとに倒産しているのが確認できます。そんなときに出てくるのがそのホテルで使っていた使い古しのポーカーチップや、デットストックのホテル専用のトランプです。ApachePokerでも潰れたカジノのチップがセット商品として販売されています。サンプルとしてうちにも5枚のポールソンのチップがあります。ただし、どれも酷使された中古になるため、状態がまちまちであり、エッジがかなり削れていたり、ひどく傷ついていたりと完璧な状態のものを入手することは難しいです。ApachePokerで買う場合は、20枚のセット、サンプルの各一枚ずつのセット、300~500枚のセットを買うことになります。eBayなどを探すといくらでも出てきますが、何にしても非常に高額です。手遊び用に20枚セット(Barrels)を買うことをおすすめします。大体送料込みで7~9千円くらいです。

3.デッドストック品を買う

少し前まで売られていた個人向けのポールソンが中古でたまに出てきます。日本のポーカーチップ専門店のカジノパラダイスでも現在すこしだけ在庫があります。新品のものもありますが、プレミアがついており高いです。

基本的には、中古でも新品でもポールソンはかなり高いです。

日本のポーカー市場とこれから

日本でポーカーが流行る前からポーカーチップを買って遊んでいる私ですが、ブラックジャックの一人遊びなど、意外に楽しい時間が過ごせます。ポーカーチップがあるだけで、ブラックジャックだけでもマーチンゲール法だったりモンテカルロ法などを試してみたり、ハイテークス仕様にしてみたりと遊びの幅は広いのかなと思います。
ポーカーの流行とともに、ポーカーチップなどのポーカー用品の需要も急速に伸びているのを感じます。Amazonをみても数年前ではほとんど見なかった、ポーカー用マットやオールインマーカーなどがいくつも出品されています。これはメルカリでも楽天でも同じでマニアックな電飾付きの専用テーブルが売られたりしています。最近ではコストコがポーカーテーブルを3万円程度で取り扱い始めて話題になっていました。
ポーカーの市場規模の増加とともに、日本でも従来の麻雀牌や雀卓などと同じくらいには、ポーカーチップマニアも生まれることでしょう。将棋の駒や将棋盤もプラ製から職人が作ったものなどがありそれをコレクションしている人もいます。ものうちにも昔竹製の麻雀牌がありましたし、麻雀では高額な趣味性の高い麻雀牌や鷺巣麻雀のようなバラエティ的なものも散見されます。男性が多いこのギャンブルやボードゲームの趣味、カメラや万年筆などと同じく道具にこだわることは必然です。日本のUSPC社のトランプ代理店であるマツイゲーミングマシンをはじめとして日本製のポーカーチップのお目見えも楽しみですし、日本にカジノができた際はどんなトランプやチップやテーブルデザインになるのか今からワクワクしています。