お盆明けからようやく進み出したオーディオルームの建築作業。
始まってみるとハイエンドオーディオの華やかさとは真逆の地道で地味な大変な作業が続いているようです。

床には防音マットが引かれました。ダイケンの9mm厚のものでゴムを主成分としています。重さは909*606*9で7.4kg、これを一面に敷き詰めた後隙間には特性のコーキング剤を流し込み隙間を埋めます。
床の構造は下からこのようになる予定です。
「24mmベニヤ板>9mm防音マット>12mm捨て張りベニヤ板>床暖房ユニット>無垢フローリング12mm」
さらにこの下の梁と根田の間にはロックウールが充填され1Fへの音漏れは十分過ぎる配慮が為されています。

オーディオルームしたの天井にはロックウールが充填されている。
外断熱なので普通は入れることはまずない。

隙間という隙間に粘土が充填される

ひたすら粘土。初回で20kg使用したいう

遮音マットと隙間充填剤こと粘土

マットの隙間を埋めるコーキング剤

オーディオルーム内装計画の平面図。

スピーカーを置く位置や、配線、コンセント、机の位置などが決まっていく。
少しわかりにくいので色分けした。それが下

上からブルーで示したところが書斎エリア。
ピンクのエリアがリスニングエリアでフリーエリア。
ベージュで示したところがオーディオゾーンだ。
また青の書斎エリアは110mm床を上げる。部屋の見晴らしが良くなるし天井の高さとのバランスが取れ音が整う。ブルーとピンクの間には赤で示した衝立が来る。これがどうにもしっくりこなくて全開の話し合いでは次の課題になったのだけど、机周りをプライベートな書斎として区切りつつ空間に意味を与える重要なパーツだという。
オーディオルームに欠かせないオーディオラックは机の隣に来る。衝立という仕切りがくるのでこの案ではソファーからCDの入替が大変そうだ。
また一段上げたことにより転倒の危険性が高まっている。人間の注意力はそんなにない。110mmの段差は非常に危険だと専門家は指摘する。しかし段差は必ず必要だと思う。また段差ありきで設計を進めた。

しかし、衝立で一方からしかソファーやフリーエリアへ移動できないのはちょっと不便かなと思う。またこの衝立に関しては高さも幅も奥行きも自由に設計できるので鉄柵にしたりもできるという。

壁に赤い線で示されているのが吸音ゾーン。また四隅の角は切り落とす形になるという。
オーディオラックから伸びている曲線は床下を通るオーディオ配線だ。プリアンプとパワーアンプを繋ぐ奴だ。一般的にはスピーカーケーブルを通すことが多いようである。

オレンジの三つの管がもうすでに通っている。 管はできるだけ太いモノを採用して極太ケーブル端子に対応する。

 

怪しく3つ伸びている管。この配管は最終的に出窓前のベンチの中に隠れる。

ケーブル用配管は1Fから見ることができる。

1Fの天井を経由してオーディオルームへ向かう。 この部屋は和室なので天高を少し下げて管のスペースを作った。

オーディオルームと寝室との壁もロックウールが充填された。

壁は珪藻土の予定を立てていたのだけど、社長曰く、左右の壁が響きすぎるので布系のクロスを貼ると丁度良くなると提案があった。
しかしながら、珪藻土を選んだのは音よりもその調湿や防臭効果、ホルムアルデヒドの吸収効果を狙ってのことがある。
音と家としての性能のバランスを取ることが非常に難しい。ここに予算というどうにもできない壁も存在してオーディオルームの設計はなかなかに苦戦を強いられている。なにより考える頭がもう疲れ切っているのが困ったところだ。