オーディオの家、完成前に過労死寸前!どうもみかさです。
さらっと、オーディオルームが完成しました。完成した余韻に浸ることなく即日オーディオシステムの移動を行いました。
11月27日には清掃が入ってすこし換気して11月30日にオーディオシステムの引っ越しです。
しかしオーディオルームは完成してはいるのですが、家全体で見るとまだ施工途中の箇所がいくつかあり引き渡しは明後日8日です。さらにファサードは9日以降にコンクリート打設で庭に至っては来年の春以降というゆっくりスケジュールです。

引き渡しとともに家の引っ越しを行うわけですが、家が完成する!と言うよろこびよりも、もはや引っ越しの整理やパッキング作業ですでにぐったり。なによりこれまでの現場での打合せや撮影&動画編集作業でグロッキーです。

そんな中オーディオの引っ越し、そしてオーディオルームでの音だし作業を行いました。

11月30日にオーディオを引っ越すことを強調していますが、これがなぜかと言えば、家の引っ越しとオーディオの引っ越し作業は分けました。
まず一週間前にオーディオを移動してしまって家の引っ越し(本引っ越し)はすこし休憩した一週間後という身体への配慮です。
そうオーディオの引っ越しも本引っ越しも業者がほぼやってくれるとは行っても相当に大変な作業です。

オーディを引っ越す約1ヶ月前、私は今の部屋での空気録音に躍起になってました。一般的な洋間とF社設計によるオーディオルームの音の比較を同じシステム同じマイクで同じ曲を同じ音量で収録して比較するという前代未聞の試みです。オーディオルームの方が音がいいことはわかりきっているのでこんなばかばかしいことを本気でやろうなんて言う人はそうそういないでしょう。
普段聴いている愛聴盤やオーディオチェック用、そして著作権フリーの曲など約40曲ほどを5日に分けて様々な条件の下収録しました。
新居での生活が整い次第ゆっくりと比較動画を上げていく予定ですので空気録音ファンの皆様はお楽しみに。

オーディオの家ができていく様子を見守るとともに、オーディオルームで1発目にかける曲は何にしようかなどと胸がときめく中、まだ録り残した曲はないだろうか考えたりしていると、もう引っ越しの日はあと数日に迫っていました。
そんな忙しない日々を送っていてふと何かを忘れていたことに気がつきます。そうです約10年オーディオとともに過ごしたこの部屋で最後に聴く曲は何にすれば良いのか決めておくのを忘れていました。
802D2を部屋に入れた日のことやGIYAに買い替えた日も最初に聴く曲はあらかじめ決めていました。そして最後に聴く曲もまた同じように決めていたのです。
ここにきてオーディオではなく部屋という本来オーディオ装置ではないものにオーディオ的な別れが来るとは思ってもいませんでした。そしてなにより、部屋というオーディオマニアの最終目標である究極のオーディオ装置が手に入ることがまだ夢のようで信じられずにいました。

29日の朝、急いでプレイリストを作ってこの部屋での最後のオーディオ試聴会を行います。CDは全て段ボールに詰めてしまっていて聴けない状態でした。
For RITZを聴いて、最後の一曲にはフルーツバスケット四季から終曲(Epilogue)を聴きました。ずっとこの部屋で聴いていた曲を改めて聴くと、この部屋で起きた様々な出来事が走馬燈のように蘇ります。こんなにも感動的な音楽体験は久しぶりです。オーディオの家を作っているのにこの頃は家作りで精一杯で音楽を真剣に聞くなんて事すら忘れていました。

それにしてもこの普通に建てた家のリビングでこれほどまでにオーディオをよく頑張ったなと感じます。これはまた動画で解説するところですが、カーテンや照明を買えたり、家具を全て取り払ったり10年あったからこそできた色々な部屋の変遷が感じられます。

思い出に浸っている間に29日も夕方。パッキング隊が来ました。オーディオの引っ越しは非常に大がかりなので前日にパッキングをして翌日運び出して新居へインストールします。
全ての動きを動画として収めておきたいこちらとしても2日に分けてくれたのはありがたかったです。
うちの担当のIさん(引っ越し隊長)とF社の店長さん(内に来るのは初めて)の二人で梱包作業です。

オーディオのパッキング作業で一本の動画にまとめたのご覧ください。


動画に関しては、やはり色々な人に直に目に触れてしまうのでIさんのぶっちゃけトークの半分以上はカットされました。それでもうちの話については載せましたので普段の雰囲気を感じ取ってください。
それでもいつものテンションで楽しそうに作業は進みます。
日東紡の新素材アンクの話からTIASのステラゼファンブースの中の人の話などちょっとYoutubeに上げられない内容が多かったです。

この日のパッキングだけで2時間かかりました。ラップがまかれ元箱があるアンプとプレイヤーは箱詰めされてF社へ持ち帰り。
ラップのパリパリという引っ張られる音だけが部屋に寒々しく響きます。翌日のスケジュールを確認してこの日の作業を終えました。撮影しているだけでも結構大変でした。

30日の朝。とうとうオーディオ引っ越しそして始めてのオーディオルームでの音出し作業の日!緊張で朝早く起きるともう音が出せないリビングのオーディオたちを見て気が塞ぐようでした。抵当に入れられて家具からなにから抑えられたような気分です。
朝11時、もうすでに昨日パッキングしたアンプ類を新居に運び込んで今の自宅へF社のスタッフ4人が来られました。
大型のハイエース一台と中型のバンが一台。家の前に止まります。
外気温は3度、しかしよく晴れています。
GoProでタイムラプスを廻しつつ一眼レフで動画を撮っていると瞬く間にリビングが空っぽになりました。

オーディオとF社スタッフが去った跡のリビングは結構広かったんだなとしみじみ思います。床や壁にのっこったオーディオ跡がなんとも言えない気持ちにさせます。
10日ほどこの状態で暮らすことになりましたが、オーディオがない生活は思いの外苦痛が大きいです。どれほど音楽にオーディオに依存していたのか思い知ります。なによりPASSが付いていない部屋はとても寒々しく、あの独特の暖かさはPASSのおかげだったのかと驚きました。
いつもある物が突如一切合切消えるというのはこれほどまでにストレスなのかと思うとともに、オーディオがあるありがたみを感じるのでした。

車へ荷物を積み込むとそのまま引っ越し隊だけ新居へ、私たちは自宅でお昼ご飯です。新居のオーディオルームは2階でしかもアプローチがまだできていませんから部屋へのオーディオ機材の運び込みは相当に難儀したでしょう。
それからすこし休憩して3時に新居へ行きました。まだF社スタッフはおらず、ただ整然とほぼ完成した新居との始めての対面にオーディオ以上に玄関から部屋を見て回りました。照明がついて暖房が入るとそこはまさしく夢のような空間でした。
2Fに上がり、防音ドアを開くとピカピカのオーディオルームが広がります。そこにはもうオーディオ達が並べられていました。

新居を目の当たりにして、写真を撮ることも忘れてただひたすらにこの部屋を眺めます。床の養生がとれて照明が入りカーテンがつけられたこの部屋の完成度に自分でも驚き圧倒されました。
床選びもカーテン選びも反射板のカラー設定も壁材の選択も照明の位置ですら何もかもが思い出であり葛藤でした。
もはや感動することすら忘れてただただ圧倒されるのでした。

そうこうしているうちにF社のスタッフが来られてオーディオ引っ越しの第二部が始まります。オーディオシステムを一つ限られた時間で設置しなくてはいけません。途中どのくらいかかるか訊ねると今日中に終わらないかも知れないと言われる場面もあるも、新しい部屋にワクワクしながら初めての防音室を体験しつつオーディオがセッティングされていきます。
セッティングはかなり長い時間かかるので持ち込んだCDやDVDソフトを作り付けた造作棚にしまっていきます。

途中途中でOS1と水を飲みつつ持ってきたウィダーゼリーやリンゴジュースの存在も忘れてただただ作業を眺めつつ撮影しつつ新たなオーディオ生活が幕を開けようとしていました。
3時から始まったオーディオのセッティング作業も3時間が経ちもうすっかり外は真っ暗6時を過ぎていました。しかしオーディオルームは外の気配も感じることがなくカーテンを閉じると真夜中のような不思議な感覚でいつまでも自由な時間が流れていきます。

この日本当は4人で作業するはずがいろいろとスケジュールが合わず主任のIさんと店長さんの二人で黙々と作業が進んできました。オーディオショウでもこうしてオーディオマンたちがせっせとオーディオを搬入してセッティングしていると思うと頭が下がります。オーディオショウでは搬入業者が沢山来る一方でこの部屋では二人ですが。

後編です!12月6日(金)21時にプレミア配信します!

部屋のあちこちを確認しながら、ちょっと整理もしつつ、一体今が何時で外はどうなっているのか分からない不思議な時間が流れていきます。
ついにセッティングも大詰め、アンプをケーブルで繋いでプレイヤーの電源を入れます。思っていたのと違うのはここではとりあえずの配線で、埋め込んだ配管にはケーブルを通したり、下台から電源を取ったりせず現場でのとりあえずの配線でオーディオが組まれました。

部屋にGIYA G3S2を持ち込んだらやけにスピーカーがちっさくみえた。一緒に映り込んでいるあかりちゃんもまた小さい

1曲目にならした曲はなんだったのか?どんな風に鳴ったのかは是非動画を見て確認してください!!!
今夜21時プレミア公開です!リマインダー登録もお忘れなく!

新築オーディオルームへオーディオシステムを搬入!初の音出し!【後編】Moving work For HI-FI Audio

部屋の細部の紹介はまた次の記事で行います。
今回は引っ越しの話でした。是非コメントを残していってください。