桜を見たという満足感と疲労感を残しつつ今日もF社へ足を運ぶ。
消費税8%の為に急ぎ足で設計をして契約へようやくこぎ着ける形だ。
春の嵐というのかせっかく咲いた桜も散ってしまいそうな雨風のなか15回目の話し合いが始まった。
約束の時間ぴったりに着いて安心したのもつかの間、話会いを行うA試聴室へ入るともうすでに3人の業者さんが待機していた。
最終契約への前段階のようで、実際に施工を行う業者さんたちが集まっていたのだ。
F社の社長と事務さん、工務店の社長、基礎と左官屋の責任者、地盤改良業者、主任、自分と両親の3人、広いはずのA試聴室が狭く感じる。

土地の地盤改良から基礎の設計などかなり専門的な用語が飛び交いながら確認作業が進んでいく。一度は削られてしまった盛り土もスウェーデン式サイディング試験の結果によると最大で道路から58cmの高さがあるという。ずっと45cmしかないものと思っていたがそれは手前の方だけだったようだ。
最終的には残土の処理が必要なくらいには土は足りているようであのときの悲しみは一体何だったのかと思うがそれはもう忘れてしまおう。

家の建築に携わる業者の面々をみるとあまりにも地元業者ばかりで笑ってしまう。まるで親戚同士で集まって話し合いをしているみたいにとてもなごやかにゆっくりと話は進んでいった。
信頼できて、コストを抑えられる会社というと大手企業よりも地元の中小企業がいろいろと融通が利いていいわけだ。加えてここは地方だから仕事も都会よりも緩やかでのんびりしている。

今年のGWは10連休という前代未聞の大型連休となっている。これのせいで困っている業界は多いようで…。
10連休の前に基礎のコンクリートを流し込んで連休中はコンクリートの養生期間にする予定ではあったが、GW中は物流が止まっており何かトラブルが起きたときに対応が難しくなるとのことで、基礎の作成はGW明けに延期された。スケジュールの都合上カットされていた地鎮祭もGW前に復活してとりあえずの流れが出来てきた。

一通りの確認作業が終わると社長といつもの図面の話し合いが続けざまに行われた。
前回出た家の見積もりよりさらに具体的な見積もりが出されこの家を建てるために必要なお金がようやく決まった。当初の予算よりも大分オーバーしているのだけど家というのはこんなものだと母はなんとか首を縦に頷いた。
予算がかなりオーバーしているという一抹の不安を残しつつも現実の物となってきた家の未来が見えてきた。

■家を作ることともうひとつやりたい動画作り

家造りと言えばカメラだ。去年のPayPay騒ぎでGoPro7を買った。そしてちまちまと動画制作の練習をし始めた。Youtubeを本格的に始める決意が整ったのだ。
Youtubeは現在、チャンネル登録者数が1~3万人もいれば生きていくのに十分な収益が上がると言われている。その為にはある程度の動画コンテンツが必要になる。
家が出来ていく過程というのはどうやっても画になる。家を建てるという大きなコンテンツが目の間にあることはずっと意識していたしそれがYoutubeでの収益化にとても有利であることはわかりきったことである。

去年の大型連休辺りから撮影を始めていた。その時から家を題材に動画を撮ろうと躍起になっていたものの、家の片付けをしながら家の写真をある程度撮るだけで精一杯だった。あの家と庭を取り壊す前に家紹介動画を撮るつもりでいたのにそれも叶わずあっけなく更地になってしまった。
動画を撮る以前にやることが山積みだったし勝手が分からず行程が勝手に進んで行ってしまったのが敗因だった。
自分はあのとき、ただなにもせず沈んでいく船を見ていたような気持ちだ。

それを反省にまず撮影システムを考え直した。重たく設定も面倒な一眼レフ動画を止めて、GoProを使うことにした。さらに家族にもYoutubeでの動画活動を積極的に手伝うようにお願いした。よく考えたらカメラはiPhoneXsで十分な画質と音声が撮れるので自分以外も動画撮影ができることに気がついた。
最も重要なのは大事な場面で体調を崩さないさらに期間を通して体力を維持する。なんにしても最後は体力勝負だ。

これから年末にかけて完成するであろう家を撮影記録してYoutubeに上げていく。そうやって行くうちにチャンネル登録者数も伸びるだろうし、視聴者が増えて行くにつれて、いろいろなアドバイスや意見、新しい人にも出会えることだろうと思う。
きっと有意義な時間が過ごせるはずだ。ここ最近ではもっともエキサイティングで多忙な1年になることは間違いないがその反動がどのようなものかまだ見当も付かない。

その為にも、GoProの扱いに慣れて動画でのしゃべりや編集などにも慣れていかなければならない。これはやっていくうちに徐々に形になっていくはずで、とにかく怖がらずに数をこなすことこれ以上の勉強方法はないと思う。

なにより、オーディオルームの建築の様子をブログにまとめた人は数あれど、Youtubeに動画としてレポートしたオーディオマニアはまだ日本には存在していないようなのだ。これほどまでのチャンスがあるだろうか?

家の作成、記録、引っ越し、と慣れないことだらけでぶったおれそうだけれど、今やらなければ一生後悔すること間違いない。

貯金が尽きるのが先か体力が尽きるのが先か…色々な意味で終わる要素は沢山ある。
 まだプライバシーの問題やら、著作権の問題、収益化の問題などYoutube活動は突破しなければならない課題がいくつもあるのだけど考えている暇はあまりない。

とにかく今、行動する。これが正解であると信じて。

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是非チャンネル登録お願いします。

フィニッテのラックが完全に物置になっていて笑ってしまった。本当にこのラック売る気が無いらしい。

前回の話し合いではぎっくり腰のため入院中だった主任のIさんも会社へ戻ってこられた。しかし、酷く風邪を引いて大年寄りみたいに辛そうにしていた。よく出社してきたなと思う反面OS1と水を飲んでゆっくりしてと思っていたが、声をかけることもなくこの日が終わった。

この春体調を崩す人が後を絶たない。何よりも健康が第一だ。