オーディオ買ったら買った分だけ家がしょぼくなる。どうもみかさです。

今年、インフルエンザの勢いが凄まじく日本以外にもヨーロッパ、オクターブの国でもインフルエンザで会社が一時ストップするくらい流行っているらしいです。
そのなか、昨日は10回目の家の話し合いのはずが、F社でもインフルエンザの猛威はやってきて、スタッフさんインフルエンザにより延期となりました。
しかし、F社の中古在庫を覗くと、ちょっとレアな小物がポロポロとでているではありませんか!ブラックラビリオやアンクといったF社では普段あまり見ないものが出ています。中でもプリアンプのVIRGOⅢしかもDCフィルター付きにはビックリです。

やけに値段が安いアンクとYAMAHAのパネル、なにか訳ありなのかと、Iさんへ疑問を投げかけると、F社の顧客の一人がまた体調を崩されて、オーディオ製品を整理しているといいます。アンクは3台が放出されましたがまだ1台出てくるそうです。また、3台出たうちの2台はうちが確保しましたが、その後に静岡の人、北海道のF社ユーザーから電話がかかってきて即売したとか。
ついでにVIRGOⅢはF社財力ナンバーワンの方がプリアンプを”スイス製アコ”へ買い替えただけだとか、ちょうど先週アフロオーディオにもVIRGOⅢが出現しておりコンステに何かあったのかと思いきやただの偶然だったようです。
それにしても「財力ナンバーワン!」凄い響きだ。w

月曜日に商談のついでにアンクの現物を見てから受け取りの予定が、今日そのまま入金&配達になりました。アンクⅢは朱鷺メッセのオーディオショウでちらっと見ていますが、生のアンクⅤは初めてだと思います。
アンクⅢはラックの上などのぽんと置けるアンク
アンクⅤは天井壁側に備え付ける小型アンク。

アンクに関しては、いくつかの特許をとっており間違えのない製品ではありますが、いかせんとてもお値段が高いです。ルームチューニングは必ず物量が必要になってきますが、アンクシルバンと集めていると余裕でリフォームに手が届いて仕舞います。
しかしそれ以上に日本音響エンジニアリングにてオーディオルームを設計して貰うとさらに高いのですけど…。
あまりに高いので、日本中のオーディオルームで自作のアンクっぽいものを散見します。本家と見比べると配列がすかすかすぎたり詰まりすぎたり、棒が細すぎたり太すぎたりと色々ですが、ルームチューニングはそこにモノがあることに意味があり、それぞれに変わった特性を持ちつつも一定の効果があるようです。
特許や資料を見ると、このアンクには太さやその隙間配列に大きな意味があり、有効な周波数をそれぞれに設計してあるといいます。

 今回の目的は3つ、

  1. アンクの効果を自分のシステムで確かめること
  2. アンクミニと言っていたサンセベリアとの性能差を禁断の比較すること
  3. アンクⅢ コピー99.99%を自作すること

アンクのコピーはかなり先の話になりそうですが、研究だけはしたいところです。

サンセベリア

アンクミニと言って置いておいたサンセベリア。 はたしてアンクと戦えるのだろうか?

アンクⅢ アンクⅤ

アンクⅢとアンクⅤを買いました。中古情報を見ると、アンクⅤは金具が欠品で本体のみとのことですが、問い合わせたところ金具は無償で着けてくれました。
位置を調整したい人向けに金具はいくらでも手配できるようです。
ただし1ペアで1800円程度でビスは自分で用意する必要があります。
これなら今の家に取り付けしても、引っ越すときに金具を移設する必要ありませんね。

アンクⅤです。

アンクⅢです。

アンクⅢ アンクⅤ

アンクⅢとⅤの棒の本数や構成は12本と同じです。 ただすこし配列が異なります。左がⅢ 右がⅤ

アンクⅤ

アンクはこれ一台で10万円税抜きと高額ですが、木材はタモの集成材と高級木材を使っているわけではありません。また塗装もシンプルなクリアウレタン塗装のようです。
実機を触ってみて驚いたのはその構造が、思ってのと大きく違うことです。一本の木の棒が左右の枠に刺さっているのかと思いきや、端っこに出ている左右の木材と中央の棒は繋がっていません。また、思いの外緩く取り付けられており、力を入れるとすこしぐらつきます。
オーディオ界ではよく言われることですが、力一杯ガッチリと固定するとかえって音が悪くなる。おそらく、わざと緩く作ってるように思います。
そのため、昔体育館にあった捕まり棒のようなガッチリとした強度はなく想像以上に脆い感じを受けました。うっかり取っ手みたいに木の棒を持ってしまうとミシッとなりそうです。
ただし、アンクⅤの後ろ側、金具を引っかける一番太い棒だけはかなりガッチリとくっつけられており、どうやら数本の太い棒がこのアンクの骨格であるようです。

ルームチューニングの基本といえばシンメトリーです。オーディオルームの全てにおいて、左右対称を守ることが最もシンプルにいい音に近づく事が出来ます。上の写真は悪い例です。下記に詳しく改善点を述べます。

オーディオルームにはフィギュアをさりげなく飾ることが粋であり、オーディオルームの無骨さや無機質さをうまく緩和してくれます。
もうすっかりオーディオ周りにはフィギュアを置くことが常識のようになっていますが、すこしフィギュアの様子をよく見てください。

左右で偏りがありませんか?例えば左側ばかりに背の高いフィギュアが置いてあったり、片側ばかりに委員長キャラを置いてしまってはいませんか?
またオーディオではメッキでもケーブルでも同じ素材をしつこく使うことは御法度です。上の例では、ツインテール属性のフィギュアばかりが並んでいてエネルギーバランスが悪くなっています。よくあるパターンでは、妹キャラだったり巨乳キャラだったりと同じようなキャラ属性のフィギュアばかりを集めている人をよく見ます。一つのことばかり集中してしまうのは大変よくありません。属性をうまく分散させましょう。
オーディオのKAMIはこのような怠慢をよく見ています。神棚を作るような神聖な気持ちでルームチューニングを行っていきましょう。

茶番はこの辺りにして、セッティングをまじめに行います。今回は置くだけにしました。
アンクⅢを出窓の中央にアンクⅤを床スピーカーのちょうど間に置きました。だいぶ見た目がうるさくなりました。やっぱりシンメトリー感が祭壇っぽさを引き立てます。ルームチューニングの代償というのか、これだけは避けられませんが、やればやるほど見た目にうるさくなるのがルームチューニング剤です。
アンクⅢは寝室システムへ。アンクⅤは壁掛けにするとしてとりあえずの試聴を行います。
サンセベリアを撤去しようと思いましたがちょっとこの子たち重いのですこしだけ後ろへ下がって頂きました。

部屋の空気清浄機を止めて家の余計な電気がついていないかチェックして、集中して聴きます。そういえばこんなに気合いを入れてGIYAで音楽を聴くのは今年初めてかも知れません。
Rossiniでいつものチェックリストを開いて聴くと、明らかにアンクが効いているのが分かりました。
たった2台のミニアンクですが、部屋が広くなったような感覚です。
残響成分が研ぎ澄まされて美しくなっているのを感じます。
なにより驚きなのは、悪さを感じないこと。吸音しすぎたり音像を乱したりすることはなくただ、音楽の質だけを上げているように感じます。
あの木の棒の隙間でうまく反響を作り出して適度に吸音してを繰り返しているようで、とても不思議なチューニング剤だと思います。
アンクⅤは床に置いていますが、十分な効果があるようで、寝せておくよりも立てておいた方が効果があるようです。また、一時反射ポイントよりもスピーカーの間ど真ん中での効果が高いようです。これは大型のアンクやシルヴァンではシビアな微調整が必要になってくると思います。
ミニアンクは移動がかなり楽で実験するにはとても良い素材だと思います。

そういえば、Rossiniは去年Rossini2.0にアップデートされて、VIVALDIとおなじDSD×2や新しいフィルターが使えるようになりました。
太陽インターさんからの案内は来ませんが、これが神アップデートでした。

話が逸れました。アンクです。最も素晴らしいルームチューニングアイテムなんじゃないかと思いました。
以前入れたQRDのBAD CORNERよりも自然に音質向上に役立っているようです。
これは部屋に大量に入れてしまっていつの間にかアンクの森になってしまうのがわかります。
しかしながら、アンクは凶悪な価格設定がなされており中古もあまり出てくる物ではありません。選ばれし者だけが使えるチートアイテムかも知れません。
そうはいってもアンクⅢなら中古価格5~7万円です。一台くらいなら老いてみても損はないかと思います。空間が広がったような錯覚が特徴のアンクは、特に部屋が狭いと感じている方にはかなりオススメしたいです。
そう、アンクは狭い部屋の方が効果を実感しやすいとのことで次は6畳の寝室システムで、サンセベリア VS アンクⅢを開催しようと思います。

いやブラックラビリオかアンクか迷いましたがここはアンク買って正解だったと思います。こんなに安いアンクはもう後にも先にもないでしょう。
オーディオは資産!VIRGOⅢほしいな~

おわり。

続編:日本音響エンジニアリング アンク5 壁取り付け 体感効果3倍