最近の劇場版アニメ見に行ったことがない、映画館が苦手なみかさです。
オーディオブログっぽくアニソンの音質レビューを兼ねたアニソンの感想を書いてみようと思います。
反響があれば1クール毎に気になった物をいくつかかいつまんでレビューが出来たらなと考えています。
今回はシングル3枚です。

「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」主題歌
Uru /「remember」
remember

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Uru
SMAR (2018-09-26)
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夏目友人帳ほど音楽に主題歌に恵まれているアニメもそうそうないと思う、第六期分もあるOPとEDどれも名曲が揃っている。そして今回の劇場版の主題歌なのだから期待はかなり高まった。

【インタビュー】Uru「remember」(「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」主題歌)リリース記念インタビュー

インタビューをみると音にそこそここだわりがあり今回は当たり前のようにHi-res版でのリリースも行われた。
今回は、flac 96kHz/24bitをUSBに入れてRossiniでの視聴を行った。
スピーカーはそれぞれG3 GIYAS2 アッコルド ミニマビンテージで行っている。

・remember

切ないメロディーラインの落ち着いたピアノにフーッと息を優しく吐くように歌う、歌詞は夏目友人帳の世界そのものだ。
全体的なイメージとしてはエメに近い。そして音質も最近のハイレゾ感のあるソニー系っぽいドンシャリとした音質だ。
劇場版だけにめちゃくちゃ気合いの入ったマスタリングと思いきや…
ボーカルはハスキーでやや加工しすぎいる印象で中央に定位するものの音像はかなりぼやけて肥大している。
カップリング曲と比べると音圧が高めに設定されているのがだれでも分かると思う。また声が10歳ほど老けてきこえるよく言えば落ち着いた声であるがディテールを感じづらく情報量に乏しい。

なにより、歌い出しから入ってくる120Hz程度の低音がサビにかけて盛大に邪魔してくる。これはAmazonレビューでも多数指摘されているのでCD版でも同じことが起きている様子だ。
寝室のミニマビンテージで静かにならしたときや、メインのGIYAで音量を上げて聴くと非常に耳障り。特に中途半端なシステムで聴くとうるさくて聴いてられない。アッコルドだと周波数の凸凹がちょうど嵌まったのかうるさくなかった。とにかく音を上げれば上げるほど全体の印象は破滅的。

スピーカーによってかなり表情を変えてくる曲のようだ。しかし、ソニーのマスタリングスタジオにはかなり立派なスピーカーが2つ3つ用意されているはずなのだがどうしてこんな出来になってしまったのだろうか?
この変な音を入れたのは、マスタリングエンジニアなのか、uru本人の指示なのか、上からの指示なのか…レーベルがソニーだけに何かあったように思う。
インタビューではイヤホンでのリスニングを意識したようなことを言っているがもしかしてスピーカーで最終チェックをしなかったのか…
劇場版の曲だけに映画館で聴くとどうなるかは想像しなかったのだろうか?
できることならこの低域なしのヴァージョンが欲しい。
アッコルドで鳴らしたときだ綺麗にきこえるので自分のシステムでどの程度うるさいのか確認して教えて欲しい。

・One more time, One more chance / フリージア Self-cover ver.

カバーのこの2曲は泣きが入った情に訴えかけてくるようなボーカルと
エナメル的な艶やかさでキラキラと美しいピアノが印象的だ。
One moreでは特にピアノがあのキースジャレットのケルンコンサートのような感動的でダイナミックそしてどこか寂しさを感じる。
弾き語りの感情豊なピアノが左右だけでなく円を描くようにリスニングエリア後方までぐるっと音が駆け巡っていく様子は夏の終わりにすこし冷たい風が吹いているようでどこか切なさを感じさせる。
フリージアでは、力強く歌われるボーカルはよく定位するしリバーブの感じも嫌な感じはしない。one moreと比べるとおとなしめのピアノの表現も寝る前に子守歌のようにして聴くには丁度良い落ち着き感だ。今月はずっとこれ効いていたい。なによりuruというアーティストを知れたのが大きいと思う。

カップリングについては良い意味でHi-resっぽさを感じさせる繊細な曲になっていると思う。
ただメインのrememberは加工がすこし目立つしなにより低域の余計なアレンジが非常に残念だ。
 夏目友人帳全シリーズ、サントラの出来はかなり良いので要チェックではあるがそこで直るのかどうなのか気になるところ。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない EDテーマ曲
「不可思議のカルテ」/
瀬戸麻沙美 東山奈央 種﨑敦美 豊浜のどか 梓川かえで 水瀬いのり

不思議のカルテ CD
知らない時空へ迷い込んでしまったかのような不思議な雰囲気と変則的なリズム、転調が特徴のジャジーな一曲。夜っぽさとハイウェイ感のある大人な一曲。
シングルCD版ではヒロインが代わる代わるリレー形式で歌っていく。
おそらくキャラソンかキャラソンアルバムでヒロインソロverがリリースされると思う。
曲の難易度は一聴したときから気になっていたが声優さんでも収録はかなり苦労したのではないかと思う。
韻をかなり意識したリリックはすこしのしつこさを感じるが声優さんにうたわせているだけあってそこまでくどくはない。
ボーカルはかなり等身大で鳴っている印象で、ヒロイン毎の身長もある程度反映されてるようで優秀録音の部類に入ると思う。
空間を広く使っているようなサイドから後ろから入ってくるピアノや木琴もこの曲の聞き所だと思う。
オーディオリファレンス曲になれそうなポテンシャルを秘めた曲。

カップリングはロックンロールのような軽快な一曲。シンセサイザーが効いているが音だけは安っぽい感じはあまりないし音圧も控えめで音にこだわりを感じる。ただハイレゾがまだ出ていないのがすこし心残りだ。

不可思議のカルテ

不可思議のカルテ

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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
アニプレックス (2018-10-03)
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RELEASE THE SPYCE OP&ED
「スパッと!スパイ&スパイス」「Hide & Seek」 /ツキカゲ

スパッとスパイス&スパイス

OPとEDがシングル一枚に入ってるとお得感あるよね。
Amazon限定版には特典にアナログ盤サイズのデカジャケットが付いてくるのだけど引っ越しを控えているので特典がDVDのみの限定版を選んだ。
またハイレゾも配信されている。ので後々チェックしようと思う。

・スパッと!スパイ&スパイス

かなりゆるゆりのOPを意識した感じの掛け合いが楽しい電波な一曲。
楽器とボーカルの音圧バランスは絶妙でベースがかなりカッコイイしドラムも出過ぎず隠れすぎずで、サックストランペットと言った金管楽器も強く照明が当たっているような”忍び”をイメージした夜のかっこよさを感じる。それでいてコメディ感というか楽しさも十分に表現している感じがする。
なぜだかこの曲、かくしん的☆めたもるふぉ~ぜ感がある。作曲者は異なる。
CDとハイレゾ同時リリースのせいかどうもCD用に音圧が上がっているような印象を受ける。同封のDVDのPVでは音質がCDよりもすこしマシな感じがする。(※DVDの再生環境は貧相なのでここでは評価できない。)
ステレオ感はそこそこあるのだけど、6人いるキャラを生かし切れていないのが少し惜しい。おそらく人数が多くて予算が足りずそこまで凝った空間表現が出来なかったように思う。ただインフェーズとアウトフェーズで掛け合いが行われておりこれはこれである意味舞台というかステージ感がある。
忍者感のある上下奥行きといった空間の使い方をすこし期待したが、思ったよりシンプルに作ったようだ。
ゆるゆりのゆりゆららららゆるゆり大事件のCD版よりも音圧は弱いがボーカルの定位があまり良くなく中央で混濁が感じられる。

・Hide & Seek

EDっぽい落ち着いたバラードっぽい、かくれんぼのかけ声をインスパイアした一曲。
こちらのほうがOPより音圧が低く効きやすい。またボーカルのディテールも感じられる。
ただ、曲がシンプルに仕上がっているだけに、アイドルソング感が強く6人同時に歌うとそれぞれの声は分離しないしあまり並んで歌っている感じはしない。

 

スパッと!スパイ&スパイス/Hide & Seek(初回限定盤)(CD+DVD)
ツキカゲ(安齋由香里、沼倉愛美、藤田茜、洲崎綾、のぐちゆり、内田彩)
ポニーキャニオン (2018-10-24)
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