4年も待った新型Macmini、発表された翌日にカスタムして注文しました。
これまで使っていたMacmini2014ではCPUの性能がひたすら低く何をするにも本当にminiサイズなことしか出来ないMacでしたが今回のMacmini2018では、ようやくデスクトップ用のCPUが積まれ、メモリも最大64GB、SSDでは2TBまで積むことが出来るハイスペックマシンへと生まれ変わりました。

世間ではメモリが自分で変えられるのか!とか
性能がMacPro2013超えた!だとか
発熱がヤバイ!とか
色々と言われていますがとにかくMacminiにアップデートがきたことをまず喜びたいです。
こんなにコンパクトにまとまった、静音でアルミボディのPCはMac miniだけ!とは最近言いづらくなってきてはいますが、とにかくオーディオ向けのデスクトップPCであることは間違いないです。

Macmini2014年の記事↓
Macmini Late2014 開封の儀 – Mac
オーディオPCの要、待望のMac miniやっと導入 – Mac

★これまで使っていたMacmini 2014
プロセッサ 3GHz Intel Corei7
メモリ 16GB 1600MHz DDR3
容量 256GB SSD
グラフィックス Intel Iris 1536MB
OSX Yosemite

★今回買ったMacmini 2018
プロセッサ 3.2GHz Corei7 6コア インテル第8世代
メモリ 64GB  2,666MHz DDR4
ストレージ SSD 1TB M.2?
ギガビットエレメント
iGPU インテル UHD Graphics 630
OSX 10.14 Mojave

見ての通りほぼ特盛りです。もはやMacminiとはいえないスペックとお値段ですが、買った自分も信じられないほどにお高く高性能なMacです。
続きより開封とスペックの話

■Macmini 2018 開封Macmini Apple

タイムライン
10/31 Apple公式サイトより注文
11/5 深セン 荷物受付
11/7 深セン 海外発送
11/8 ADSC支店 発送
11/8 羽田クロノゲートベース 作業店通過
11/9 新潟ベース店 通過
11/9 配達 → 受取!

今回は予約注文だったわけですが、かなり早くに届きました。
Apple側でもライトユーザーのみならず、サーバーや企業向けという位置づけになったMacminiは相当な量が工場で作られており倉庫に保管されていると予想されます
あのプレゼンで8000台使ったサーバーを見て貰えば納得の在庫量があるでしょう。

箱はいつもの感じですが、スライドして開けるスタイルに変更されていました。ちょっと開封がしやすい。説明書類。いつものステッカーは白いまま。この辺はProシリーズと謎の差別化がなされている気がします。

口を塞がれたみたいに端子類は黒いテープでふさがれていました。Macmini2014と比較、大きさはそのまま。見た目には黒くなっただけ。
持つと色の見た目からもほんのすこし2018の方が重い感じです。※1.22kgから1.3 kgに増量しています。

Macmini 2018 2014 比較 裏フタは同じように簡単には取り外しできないようになっているますが、
ヘラをつかえば簡単に外せるようです。

Macmini 2014 2018 比較

端子類の比較です。上が2014 下が2018
空気孔があんぐりと口を開けたようにがばっと開いているのが印象的。
一度も使わなかったマイク端子がなくなりThunderbolt2がThunderbolt3へ、USB3.0のレガシー端子もしっかりと残してくれた。
SDカードリーダーも入れづらい位置にあるので外付けで十分だと思います。

こんなにも配慮が行き届いたApple製品は久々です。特にMacの改悪は近年目を背けたくなる物ばかりでした。
確実に要らない物を切り捨てて必要な物を残し、新しい物を取り入れた。
4年ものあいだあの低速マシンで耐えてMacProを買わずに待った甲斐があったようです。

USB-Cはディスプレイや外付けSSD、iPadなど幅広く使えると思いますが、残念ながら今のところ安くて使い勝手の良いUSB-C製品はそんなにない状態です。
USB-CのUSB3.0ハブやUSBCを使ったオーディオインターフェースなどが待たれます。
2年後3年後にはMacminiのUSBC搭載を機にHDDやモニタは全てUSBCへ切り替えられたらいいなと思います。

タイムマシンを使って約1時間ほどで移行作業が終わりました。
SSDが早くなったのかデータの移行が思いの外スムーズでセットアップも簡単でした。
Mac mini 2014↓これがこうなった。

慎重に選ぶべきはCPUとSSD!

Macmini 2018の発熱量は2倍以上になっています。
プロセッサは「Corei3 3.6GHz 4コア」「Corei5 3.0GHz 6コア」「Corei7 3.2GHz 6コア」の3つから選べますが、これまでの2014ではモバイル用CPUが搭載されておりワット数がCorei7の2コアでも28Wでした。Corei5なら15Wだったんです。
それが今回の第8世代CPUではi3で45Wi5とi7では65Wと消費電力が大幅にアップしています。
Appleは冷却性能を2倍にして持続力を70%アップさせたと公式で宣言していますが、発熱量は2倍以上になっている様子です。
CPUが格段に強化されて処理能力は以前の5倍になりましたが、2014と同様に動画のエンコードや真夏の気温では、またしても排熱で困ることになる気がします。

熱くなるのは何となく分かっていましたが、新しくなった冷却システムに期待してi7を選択しました。インテル第8世代CPUはかなり早いけど爆熱!

SSDは容量によって書込速度が大幅に違うので注意!
内蔵SSDですが容量によって書込速度が全く違うことが判明しています。

Mac mini (2018)はSSD容量のオプションが128GB~2TBと広い分、SSD容量によってはWrite値に大きく差が出るので注意。 | AAPL Ch.
SSDの容量別 書込速度 ※
128GB -> ~600MB/s
256GB -> ~1.3GB/s
512GB -> ~1.9GB/s
1TB -> ~2.6GB/s
読み込み速度は何れも2GB/s

128GBと1TBモデルでは書き込み速度が4倍以上も違います。
SSDの容量で値段が倍になるというApple特有の悪いところが全面に感じられますが、あまりケチるとせっかくの高性能CPUがもったいないことに。
2TBモデルについては情報がありませんでしたがSSDの特性上おそらく1TBよりも早くなることが予想されます。
ただやはりAppleは容量を上げると値段が恐ろしく高くなるので今回は1TBを選びました。それでも1TBもあったら十分です。
 最近では外付けSDDなどもありMacmini2018ではUSB-Cの10Gbitもあるのでそこまで内蔵SSDの容量は必要だとは思わないのですが、動画の編集など書込作業が多いひとはSSDに予算を割いた方が良いようです。

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メモリについて

64GBまで積めるようになったわけですが、とんどのMacminiユーザーは16GBあれば十分です。すこし余裕を持っても32GBあれば困ることはないです。
今回のMacmini2018ではDDR4が搭載され、3つの特殊ドライバーを使えば自分で10分程度でメモリの換装が出来るようです。
ドライバーも千円以内で揃えられるので2,3年程度16GBや32GBを使い不満が出てきたらメモリを買い換えるといった感じで良いと思います。
16GBを買うユーザーが多いようなのでリセールを考えると32GBでもお得かなと思います。
ただメモリが自分で換装できるといっても分解行為とみなされAppleでの修理が出来なくなる可能性が大なのが心配なのと、容量が大きいメモリの値段はもとから高いので結局自分でメモリを変えられるメリットはあまりないかなと個人的には感じています。

また今回は6~8年使うつもりで64GBを買いましたがどう考えても64GBも必要ありませんでした。100畳の部屋に住んでいるような気分です。w
加えてSSDも1TBも必要なかったなとかなり反省しています。
それでもApple製品はリセールがとても高いのであまり後悔はしていません。
スペックを(予算の)限界まで盛った理由には二つあって、
とにかくマシンのせいで普段の作業にストレスを感じることがないように、そしてPCの引っ越しという超めんどくさい作業は5年に一度くらいにしたい。メモリの換装も自分で出来ると言っても色々めんどくさし結局そんなに安くなるわけでもない。
とにかくPCを弄るのが面倒なのです。昔はWindowsで自作をしていましたがMacという特性上そのまま使うのがもっともスマートだと感じます。
次のMacminiがどうなるか?そもそも出るのかも不明ですし、出るとしてもMacBookのTouchバーのようないらない仕様が加わったり、Thunderboltの規格が変わったりすると周辺機器やケーブル類を大幅に変えなければ行けません。新しい規格の製品はいいものがあまりなですし結局高いです。
そんなので最初からドカッと特盛りを買って長く使う方がストレスがなくかかるコストも実は少なくなると感じています。最近のPCは故障も少なくなっているので普通に使っていれば5年は持ちます。

とりあえず2日使ってみた

まず感じたのは起動の速さ1TBのM.2の高速さを感じさせる。
2014では重くて辛かったmojaveもサクサクと快適に動く。
OSをアップデートしてCPUが常に70~80℃になりかなりカクカクしていた2014からようやく開放された。

まずparallelsでWindows7を立ち上げる。w7にメモリを16GB割り当て、余裕のある挙動にすこしの感動を覚えつつw7内でPhotoshopが快適に動くことを確認する。
しかしそうしているとなぜだかMacminiの方からスーッカラカラというような異音が聞こえる。
どうやらファンが結構回るらしい。CPU監視ソフトを立ち上げてみると50度を超えていた。
ファンの音は静かにまわっていればそれほどのノイズではないが、カラカラというようなちょっと違和感のある音がする。

続いてMacのLightroomを立ち上げて写真を現像してみる。
相変わらずLrは重いのだけど書きだし速度が異様なほど速くあっという間に終わる。しかしCPUは60度を超えてファンはかなり勢いよく回り出した。
Macminiの天板を触るとかなり熱い。表面温度を測ると50℃程度あった。

Macmini 2018 温度 熱い

このMacminiどうやらかなり熱いらしい。
65Wのデスクトップ用Corei7は非常に処理能力が早いけれど、Macminiの薄く小さな筐体ではどうにも排熱に難があるように思う。
もちろん2014のCorei7の90℃越えに比べたらたいしたことではないのだけど、2018ではアイドリングだけでも排気口から熱い風がふわーと吹いていてくる。それが負荷をかけると激しくファンが回りだし表面温度も一気に上がる。
これは動画のエンコードや夏場の暑い日が心配だ。
いくらMacPro2013を超える性能を手にしたとは言え、基本的な構造はminiのままである。

机の上に置いておくとちょっとしたヒーターのように暖かい。
とにかく夏が心配だ。しかし、6コアの性能は非常に素晴らしくハイレゾのXLDによるエンコードもサクサクで瞬く間に終了する。
メモリが潤沢にあるおかげかオーディルヴァーナを使いつつPhotoshopを立ち上げつつ、Lightroomで現像なんてことも普通にできてしまう。
ただそうしていると結構熱くなりファンが回りだす。
MacFanControlが必須になりそうだ。

一眼レフで撮った30fpsのフルHD動画を再生するとちょっと心配になるくらいCPUに負担がかかるようでかなり熱くなる。
5Kディスプレイ対応とのことだけど、4K60P動画なんて再生したら大変なことになりそうだ
というのもMacminiのGPUはeGPU前提の造りになっていて基本的にiGPUのCPU任せになっている。グラフィックはCPU任せなのだ。いくらCPUの性能が上がったからと言って動画やゲームなどをするにはまだスペックが足りないようだ。

本当に重たい処理をしたい人にはMacminiより次に発売されるであろうMacProを待った方が賢明だと思う。あのゴミ箱MacやiMacProの遙か上のスペックで登場することは間違いなのだから。
しかしeGPUを追加すればMacminiが大きく化ける可能性は十分にある。

そんなので、miniらしいスペックとしてカスタマイズのオススメは
Corei7、SSD512GB、メモリ32GBあたりだろうか。
コスト的にもかろうじてminiが名乗れる範囲にいると思う。
いや、今のところこのくらいで十分だと感じている。

まだ発売したばかりで不明な部分が多いMacminiもこれから少しずつ、CPUやUSBCのベンチマークスコアが明らかになるはずではあるけれど、Macmini2014を使っているのならいち早く買い換えた方が良いと思う。あまりに効率が悪すぎる。
Macminiではちょっとした扱いづらさが毎回出てくるがいつものことだ。
とにかくMacminiという製品がこれからも存続することがなによりも大事に思う。
えらく高いPCを買ってしまったけれど電源ケーブル買い換えたと思えば安いだろう。?

アクセサリー、オーディオ編へ続く

 

2018/11/09 Apple Mac mini 特盛り 393,984円