2021年12月9日、今日は新築記念日です。お引っ越しから丸ニ年が経過しました。環境の変化への適応も1年半が過ぎた頃にはすっかり新築から住まいへと変わっていき、何の違和感も無く新しい生活が始まるのでした。しかしながら、引っ越しの少し前から減り始めた体重は、この二年戻ることなくじわじわと減り続けています。最初は慣れない環境へのストレス反応(=適応障害)のようなものだと思い、時間が解決してくれると信じ様子見をしていました。それから半年以上が経った今でもその時よりも体調は良くなっているどころか悪化しているではありませんか。
絶望の淵から叫ぶように困り果てていると、シックハウス症候群のせいではないかという指摘がありました。この家、手作りの部分が多く、後から手で塗装している箇所がオーディオルームとリビング中心に多くあります。オーディオルームでは天井の反射板は全てそうですし大きな収納棚やデスクも全てそうです。またシックハウス症候群について調べると、1年目よりも2年目の方が、化学物質が飛散しやすいとのデータがありました。1年経てばそこそこの臭いや化学物質は飛んでくれるだろうと勝手に思い込んでいただけにこれには結構驚きました。加えて、建築基準法で定められている24時間換気ですが、オーディオルームと私の寝室では第一種換気扇が取り付けられており、電動のために換気を行うとどうしても音が煩いです。常に家に居る引きこもり生活をしていまいますから、外出時に換気しておくというようなことが出来ません。なので、換気扇は1日のうち寝ている時間の6時間しか稼働していなかったのです。それからというもの、外が晴れれば窓を開け、家の中の換気扇は常にONの状態にして、オーディオルームでは1時間に10分以上は換気するようにしました。そんな生活を1ヶ月ほど続けた頃、体調がよくなると思いきやまったく変化がありません。
試しに、適当なホルムアルデヒドとCO2計測器を買って室内の空気を計測してみますが、換気を一切行わないとたしかにCO2濃度は多少上がりますが健康を害すような値ではなく、微量です。もちろんこの計測器の精度が悪いのかもしれませんが、その他、密閉した車内や病院の待合室などで適当に測ってみると自室よりも高い値が出ました。体感でも明らかに気分が悪いです。私自身、化学物質には人よりもかなり過敏に反応する体質なので、シックハウス症候群が体調不良の要因の一つであることは十分に考えられます。それでも反応が出るならもっとしっかり目に身体に何かしらのもっとわかりやすい異変が出てもおかしくはないと思うのです。このあたり白黒はっきりさせるために、専門の測定機関を利用して室内の化学物質の量を計測するのはありでしょう。
それにしたって具合が悪すぎる。ただでさえやっとやっと1日1日生きているのに、明らかに何可変。ということで、少し前に内科に行っていろいろと調べてきました。そして分かったのが、血液検査での貧血です。この2年食事がちゃんと取れなかったことにより、身体の鉄分が大きく不足していました。ここのところの酷いだるさや、しんどさはどうやら、貧血から来ていたようです。身体は、食べる分ではエネルギーが足りず、筋肉や脂肪を溶かして自転車操業していたようです。ダイエットをしたことがある人は分かると思いますが、絶食したときのあのだるさや力の入らない感じがずっと続いています。それはもう自分の身体を溶かしてなんとか身体の機能を維持していますから飢え状態です。
ただただ具合が悪かったこの1年非常に苦労しました。母親も父親も歳を取っていくのは仕方ないですが、今年母親は難病疾患が発病してしまうし、父親は認知機能が落ちてきたのか2度転び2度骨折しました。せっかく理想の家を手に入れて新しい生活をはじめるぞと意気込んだその瞬間から、なんだか以前よりずっと不幸がどっと押し寄せてきたようです。なにごとも簡単には、いかせてくれないようです。
加えて、コロナ禍によって人々の行動が大きく制限されました。引きこもりの私にとってそれは大した影響はないものだと思っていましたが、よく考えてみると、1ヶ月の間に会う人というのは、主治医と訪問看護の看護師と、整体の先生くらいなもので、あとは誰とも会いません。この頃はあまりに体力も気力もなく、外出することも無くなり、家にfomusicのスタッフを呼ぶことも無く淡々と過ごす毎日です。水曜日に病院へ定期受診し、木曜日に整体でなんとか身体を回復させ、空いた時間でYoutubeの動画作成をちまちまと行い…退屈で苦痛な毎日が過ぎていくばかりです。この頃では、ポーカーアプリのエムホールデムが少しばかりの楽しみになってはいますが、それもまた単調な日常生活のひとつでしかありません。毎日がエブリデイとはよく言ったもので、まさにそんなトートロジーのようなエンドレスエイトのような終わらない、日常を今日も朝から疲れたなと過ごすのでした。
頑張っているのに、1日の必要栄養が摂れない。かなり頑張っても1年で1~2kg増やす今年か出来ない状態で、5kg以上痩せてしまいました。このペースで何年頑張っても、土砂降りの大雨の中濡れたマッチで火をおこすようなものです。冷たく降り止まない雨のなかじっと耐えるだけで、この先何か良いことがあるのでしょうか?。そんなことを考えつつ、もうダメだなと思ってしまうのです。それでも、現代文明と日本の衛生環境の下とりあえずは難なく過ごせてはいます。すこし時代が違ったら、昭和初期だったら?明治時代だったら?。住む場所が違ったら、インドの村はずれだったら?東京都の離島だったら?3日と持たずに死んでしまっていると思います。食べるという生物にとってごく当たり前のことがうまく出来ないのだから、これはもう死して当たり前。そう考えることは決して間違いではありませんが、極論が過ぎます。せっかく良い住居環境が手に入ったのだから、なんとか食べて明日へ繋げていこう。そう思いつつ、今日も朝食を一口食べては、机に涙をこぼすのでした。
食べていくのはいつも大変。家が変わろうが大変。