1月下旬に導入したアンク3とアンク5ですが、どうもアンク3の棒が一部やけにグラグラしていたので、F社へお問い合わせしたところ日東紡さんへ修理できないか聴いてみると言われ2月12日にF社へ直接アンク3を持っていきました。
日本音響エンジニアリング アンクⅢ&Ⅴ導入 10万の価値はあるのか?
アンクを受け取った当日、さてセッティングするかと梱包をほどこうとしていると、どうにもフィルムがガッチリと巻かれていて開封するのに一苦労。ラップをとった本体を見るとどうにも端の棒がぐらぐら…
担当のIさん曰く、ストレッチフィルムをきつく巻いたくらいでぐらつくような造りではないとのことで、もし嫌だったらそのまま返品してかまわないとのことで、2月の中旬にF社へ持っていき、そのまま日東紡へ送られ検品されて調整が行われたとのこと。
結局、自分が感じていたアンクの棒の緩さは仕様ではなく経年劣化による破損と見なされて工場にて丁寧に補修がされて帰ってきたのでした。
本体だけだったアンク3がなんということでしょう。超立派な箱に入れられてIさんが抱えて持ってきたではありませんか。
アンクの箱と梱包は初めて見た気がするけれど、これは定価10万円のオーラ。段ボールは2重の分厚いゴッツイ奴で中には分厚いウレタンに囲まれていました。
修理明細書?黄色いテープが貼ってあるのがこちらからぐらついていると指摘した箇所、紫色のテープは検品にて異常があると追加で認められた場所。
その他、全体の歪みがありテーブルに置くとグラグラしていたのでそこもある程度調整してくれた様子。
アンク3はアンクの中でもかなり小型だけれど、戻ってくるまで約1ヶ月もかけて修理された。手作業でやっていることは間違いないのだけど、人手が居ないのか、修理の内容はそんなに簡単ではないのか……?
それでも戻ってきたアンクはとても綺麗に直っていた。
戻ったアンク3を確認すると、真ん中の棒も少し力を入れたくらいでは動かなくなった。テーブルに置いてみるとまだ少しだけガタガタするけれど前の状況と比較したら9割方良くなっている。
これ以上の修理はなんだかクレームっぽくなるので少しのがたつきはコルクシートで対応した。
しかし、この手のアクセサリーは多くのオーディオショップで現状渡しという形式が多い中、F社では修理を受け付けた上に、修理代の1万5千円もF社が負担してくれた。
同時に放出されたアンク3は3つあったはずだけれど、あのアンクを買った人たちは気にせず使っているのだろうか…。黙っていた方が良かったかも知れない。
話を聞くとアンクもシルヴァンも、全てにシリアルナンバーが入っており日東紡の方でどこの店で誰が買ったのか記録しているという。
そしてうちにあるアンクは確かに新潟の誰かに売ったもので自分は2オーナー目だという。
しかしその誰かというのがすこし不可解で、シリアルナンバーから日東紡が正式に販売経路を持たない時代のモノであることが判明し、どうやら前オーナーさんは放送業界かなにかの業務用ルートを辿って日東紡の製品を購入されたらしい。
アンク3を縦にして立て掛けている方をたまに見るのだけど、前オーナーさんはそんな使い方はしていなかったという。もしかしたらどこかのスタジオで使われていたものを譲り受けた可能性もあるけれど。
そんなわけで、このアンク3はおそらく7,8年は経っている様子で棒が自然に緩むこともあるという。
一度買ったら一生使えそうなアンクやシルヴァンも数年に一度チェックして異変があれば工場送りの必要がありそうだ。
特にオークションなどで元箱以外の箱で輸送された場合など一本一本棒の緩みや歪みがないかしっかりとチェックすることをオススメしたい。
シルヴァンやアンク1の修理代や輸送費がどのくらいなのかは分からないけれど日本音響エンジニアリングはモノが高いだけにアフターサービスは良いようだ。
なにより不良品を使い続けるのは心理的にもよろしくない。
なんだかんだで引っ越し前に、大きな箱がまた一つ増えてしまった。
19/03/14 アンク3が返却された日