引っ越しの準備もはや遺品整理。どうもみかさです。
新居に向けてひたすら要らないモノを整理する日々が続いていますが、なかなか進みが悪くてもうすでにゲンナリ。
話を聞くと、オーディオルームを作る人や引っ越しを行う人の一部は、リセットと題して、オーディオの大半をうっぱらう人がいると聴きます。オーディオショップの中古在庫に珍しいモノがまとまって出てきた時は、だれかがオーディオ趣味をリセットしたかオーナーが病気になったか無くなったときです。

かく言う自分もまたオーディオリセット願望が少しずつ芽生えてきたのですが、今持っているオーディオ製品一つ一つに思い入れがあってどうにも手放せない。なにより、せっかくここまで積み上げてきたオーディオシステムを崩すという行為がとても出来そうもありません。
そうしているときに思いついたのが、オーディオグレードダウン入れ換え方式です。
無駄に高級品を使っている部分のグレードを落とすことでお金を捻出しシステムをコンパクトに持ち出しやすくるという作戦です。
買い替えと言うのは余りコスパがよろしくないので、基本的には買い替える先は中古。毎日オーディオショップの中古在庫を監視するのがすっかり日課になったこの頃、オーディオユニオンで良い物を見つけました。

ISOTEK SEQUEL

ISOTEK 専用オプションケーブル 「EVO3 SEQ20A/2.0m」¥62000

現在ISOTEKのSIGMASを使っていますが、ISOTEKの電源入力はなぞに20Aが採用されており、通常の15Aプラグが刺さらないという嫌がらせに近い何かを抱えています。
あるとき、20AモデルのノードストVALHALLAを見つけて飛びついた訳ですが、冷静に考えて、VALHALLAを2本使うのはなにかもったいない気がします。
感覚的には、高級ケーブルは一カ所で十分だと感じています。というのも、
「ブレーカー→屋内配線→壁コンセント→電源ケーブル→ISOTEK→電源ケーブル→オーディオ機材」
電源をオーディオに供給するまでの電源ケーブルは圧倒的に屋内配線が長いのです。壁コンセントからの電源ケーブルはもはや誤差なのではないかと、それが2重にかかっていたとしてもそれもやはり誤差ではないかと感じます。
とまあ、オーディオに嵌まってまもない初心者が悩むような事を書いてしまいましたが、電源ケーブルに関してはまだなにか疑いの余地が晴れていません。
 ですから、確認の意味もこめて今回改めてISOTEK純正のオプションケーブルの登場です。

ISOTEK EVO3 SEQUEL

ケーブルは細めで柔らかめで扱いやすく、メッシュもなくつるっとした表面は好みのそれ

プラグは一般的なフルテックのそれっぽです。
いつも通りのアルコール綿での清拭を行ってVALHALLAと交換です。

早速、試聴です。
ISOTEKの前の電源ケーブルはそこまで影響力が無いししかも、RossiniにはすでにVALHALLAが刺さっているので高級ケーブルの効果は薄い。
そう思っていました、結果的には、音像展開が一回り縮小して低域がすこし硬くなったような印象を受けました。
音像に関しては致命的な感じがします。GIYAの浮遊感ある音像や音場のさらなる底上げとしてISOTEKに刺さっていたVALHALLAが活躍していたようです。
感じ的にはアクロリンクのケーブルに近い感じがしました。

さらに言うと、ISOTEKのオプションケーブルなんだか割高感がかなりある気がします。ISOTEK本体の価格がもうすでに非常に高いですが、オプションケーブルはさすがに高すぎると感じました。
20A縛りもあってオプションケーブルにせざるを得ない人もたくさん居るようでこのISOTEKシリーズのケーブルはヤフオクでも価格がかなり高いです。
 基本性能としたらそこまで悪くない感じですが、SIGMASを入れているレベルのオーディオマニアには力不足、物足りなさが感じられます。
EVO3 OPTIMUM 12.5万円やEVO3 ASC20A/1.5m 40万円をオススメしたいところですが、40万円となると海外ハイエンドケーブルが視野に入ってくるためにちょっとな…という感じがします。

それでも、20Aコネクタのハイエンドケーブルは中古市場ではあまりお目にかかれません。中古で買えないとなるとお店でorderすることになりますが、どうしても特注な上に新品での購入なのでコストが嵩みます。
電源ケーブルに拘る人にISOTEKはちょっとコスパが悪い可能性が出てきました。

しかし安心してください、20A15A変換コネクタを使えばいいのです。
変換コネクタの使用を嫌がる人は多いと思いますが、背に腹はかえられない、ここは変換コネクタを使ってでもベストなケーブルを探すべきです。
それくらいまでにISOTEKのノイズ除去力音質向上は素晴らしいですし、電源ケーブルも重要になってくるようです。

ISOTEKを導入したときには、1.5mの付属ケーブルで無理矢理繋いでいる状況から、2.0mのVALHALLAに切り替えており、じっくりと比較試聴というのが難しい状況でした。そして半信半疑の状態がずっと続いていました。
今回「EVO3 SEQUEL」を試したことで、壁コンからISOTEKの電源ケーブルの重要さを確かめられたわけです。
これは、貴重な20A仕様のVALHALLAを手放すかかなり悩むところとなりました。
専用設計のオーディオ部屋になりますから、電源タップや電源ケーブルは2.0mもいらないでですし、高級ケーブルに頼らなくても部屋の基本性能で聴いていくオーディオが目指せるのではないかと思っているところです。
オーディオのグレードを下げた状態で新居に入って2~5年は部屋を楽しみ、3~10年部屋の木が落ち着いてきたころからアクセサリーのアップグレードしたらいいのかなと。

しかし、音のグレードダウンを実感してしまうと、手放すのはかなり躊躇されます。オーディオや荷物を最低限にするという目標はまだ目標のままです。

やっぱり、荷物整理って難しいや。

おわり