2014年から、寝室の3rdシステムにトライゴンのSNOWWHITEとDWARFを導入しました。
しばらくしてDWARFがアッコルド専用パワーアンプになり、SNOWWHITEとLUXMANのM200でミニマビンテージを鳴らしていたのですが…

どうもこのSNOWWHITEの調子が悪いのです。
中古で買ったのでハズレ個体かも知れないねと聞いていたのですがどうやらそうでは無いようです。

SNOWWHITEが届いた当日に本体のシステムが完全にフリーズしてしまい、メーカー修理に出したところ基盤を全て取り替えることとなり、中古のSNOWWHITEの中身にはほぼ全てが入れ替わりました。

ある意味新品同様になったのですけどそれからしばらくたったある日。
いつものように30分のスリープタイマーをかけて音楽を聴きながら寝た朝のこと、スピーカーからゴーッという砂嵐のような大きな音が出ていました。

原因はすぐに分かりました。プリアンプの音量が最大になっていたのです。
寝ている間に顔でリモコンのボリュームボタンを押してしまっていていつも12で聴いている音量が99になっていました。

というのも、トライゴンのSNOWWHITEのリモコンには、ボリュームコントロールが二つ付いており、1ずつ音量を上げ下げするボタンと、10ずつ音量を調整するボタンが存在しています。
ですから、100ステップあるデジタルボリュームの音量調整もさくさく出来てストレスがなく非常に気に入っていました。
そしてトライゴンのリモコンは大きくて重いのでSONYの学習リモコンへ切り替えていました。

それまで音量最大にすることがなかったわけですが、マックス状態では非常に大きなノイズが発生していました。
すぐに20までボリュームを下げたのですが、そこで気づきました。

音量を小さくしてもツイーターからジジジーッという音が鳴っていたのです。

それからというもの、音楽が鳴り止むと、ツイーターから発せられるノイズが気になって仕方ありません。
故障かなと思って、フューレンさんへメールを送ると点検するから送ってくれとのことですぐに元箱へ詰めて2回目の点検修理へ出したのでした。

帰ってくると、何も異常がないとのことでした。え?あんなに大きなノイズが入っていたのに異常がないと言われ、すこし驚きつつも…
なぜかオヤイデのショートピンが2本刺さっていました。
5つあるインプットのRCAにそれぞれショートピンを挿してみるとノイズの量が大きく変化することが確認できました。
いくつかの組み合わせを試した見たところ2番から入れ、1番をショートさせるともっとも静かになることが分かり、SNOWWHITEのノイズは一件落着したかのように思われました。

それからまた2年ほどが経ち…

しばらくの間ノイズのことも忘れて毎日普通にミニマビンテージで寝る前の15分ほどの子守歌を楽しんでいました。
ある日の朝、ジージー蝉の声が遠くから聞こえるような感覚で目が覚めました。

そうです、またSNOWWHITEが鳴きだしたのです。
メインシステムからISOTEKのAQUARIUSを3rdシステムへ移して聴いてみてもはやりノイズは出るのでした。

平成最後の今年、台風やら低気圧やらで風の強い日が多くあり、雷や停電を心配してオーディオのコンセントを抜いて耳栓をして寝ることが何回もありました。
そうしているうちに一つ気がつきました。

オーディオの電源を切っておいた日の朝はとてもよく眠れていたのです。
頭の疲労感も耳の圧迫感も軽減されています。

その原因はどうやら夜間に鳴り続けているノイズにあるようなのです。

重い腰を上げてようやくプリアンプを買い換えることにしました。
トライゴンのアンプは非常に気に入ってましたので、SNOWWHITE2を買いたいなと
F社へいつものように見積もりメールをだしてみると
買うという前に、F社のIさんがフューレンさんに連絡を入れおりそこから2日ほどで試聴機が届きました。

Iさん「SNOWWHITE2でも同じようなノイズが出ると悪いから取り寄せておいたよ」

フューレンさん曰く、トライゴンのSNOWWHITE2はこの頃あまり販売しておらず、試聴機もずっとお留守だったようで、見積もりを入れただけでここぞとばかりに試聴機を貸しだしてくれたようです。

玄関で簡単に受け取りをしてささっとセッティングを行いました。

リモコンも外見もほぼ変わらない感じですが。
※試聴機は外装がBLACKでした。
SNOWWHITEですが2と1では多々変更点があります。
電源アダプターが変わっているし
インピーダンス設定の切り替えが出来るようになり
最大の変更点はDACが内臓されたことでしょう。

今回、これまでと同じDENONのCDプレイヤーからのアナログ入力と
少し懐かしいNDS1000のiPodトランスポートからデジタル入力の二つのパターンで聴いてみました。

少しツルツルに変わったノブの質感を気にしつつ、そーっとボリュームを上げていき…
いつも聴いている10まで持っていくと…

驚いたことに、今度は高域にキーンという感じの高いノイズがでるではありませんか。
音量を最大にしてみると、同じような感じの砂嵐。

ノイズの量は大きく減っているようには感じましたが、どうにも高周波のような1より不快なノイズにこれはダメだと感じすぐにSNOWWHITEへ接続を戻すのでした。

このことを担当のIさんへ話すと、やはりという返事が返ってきました。
機材の相性というのはとても大事なのです。
少し前にConstellationAudioのVIRGOを借りたときもノイズに悩まされて結局導入には至りませんでした。
その時もまた、VIRGOに昼寝を邪魔されたりしていたのです。

トライゴンのプリアンプもデジタルアンプとしての設計はそんなに新しくはないのでこの程度のノイズは仕方ないのかも知れません。

何にしても、寝室という設置場所はノイズに非常に敏感になります。
S防音が施されたオーディオルームのような環境でも、機材選びはとことんシビアになると思われますが
睡眠をとる寝室ではまた少し違うアプローチが必要になりそうです。

パワーアンプの電源部がジージー鳴いていたり…
電源ランプのLEDが非常にまぶしかったり…

寝室に置いてあるオーディオで、睡眠の質が下がっているかもしれません。
一人暮らしのワンルームでオーディオをやっているなら一度、使っていない家電製品のコンセントをぜーんぶ抜いて寝てみるとなにか発見があるかもしれません。

よく自作PC畑の人が、PCファンの音がなくなると逆に寝られなくなるなんて話を聞きますが、オーディオからでているノイズも全てが悪いとは言いきれない感じもします。
人の耳や脳というのは不思議がいっぱいです。

寝室システムについて少し考える必要があるようです。

長くなりましたがオーディオとノイズと睡眠のお話でした。

おわり

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