セパレートアンプでパワーアンプをモノラルパワーにするとどうしてもプリからパワーまでの距離が遠くなり、長いケーブルが必要になります。
だれかの調べによると、日本のオーディオマニアの中ではインコネよりもスピーカーケーブルを長くする傾向が強いようですが、
それはどうもセパレートユーザーさらにはモノラルパワーアンプユーザーが少ないことに起因しているように思います。

現在のシステムの場合はスピーカーケーブルはたったの95cmしかありません。
またケーブルカーストではスピーカーケーブルが最も影響が強いくでる傾向にあります。
メーカーによっては電源ケーブルがSPケーブルの価格を超えることもありますが稀です。
加えてケーブルの構造的にはスピーカーケーブルが最もノイズの影響を受けやすく
インコネよりもSPケーブルを短くした方が音が良くなるように感じます。

現在のうちにはプリメインアンプという物がありません。すべてセパレートです。
セパレートにするにあたり、プレイヤーやプリアンプと言った手の触れる機材は
手元に、爆熱で特に操作する必要性のないパワーアンプはスピーカーの真横に置いておくのがうちの流儀です。

ラックとスピーカーの配置はちょうどD社の7Fが理想です。
F社ならB試聴室です。

■参考画像(F社のB試聴室)

部屋をまるまるオーディオ専用にしてしまえばそれ良いのですが、
生活空間も兼ねているだけのそうもいかず、ラックはスピーカーに面して右側か左側の壁へ寄せることになると思います。
そうなるとモノラルパワーアンプ場合遠い方のパワーアンプまでの距離がえげつないことになります。

ノードストのXLRケーブルでその距離を特注すると最低ランクのBlueheavenでも10万円
HEIMDALL2なら25万円程度かかってしまいます。えげつないです。
加えてセッティングの変更のことも考慮して少し長めに注文しておかなければなりません。

そんなので、だましだまししばらく7mのカナレのケーブルを使っていました。
※ベルデンのラインケーブルは使ったことがありません。

■参考画像(F社のA試聴室)

ラックが右壁に寄せてあります。

そんな困っていたところにNORDOSTの長尺ケーブルの中古が出てきました。

NORDOST FREY 6.0M XLRケーブルです。FREY2の一世代前です。
2.0M程度の長さであればVALHALLAでも出物はありますが6.0Mの出物はスーパーレアです。
新品で買うと、FREY2ですが47万円(税別)かかります。
ノードスト製品は10%程度しか値引きされてないのでXLRケーブルに40万円はかかってしまうわけです。

今回もしっかりとクリーニング。
長尺ケーブルは部屋の隅々を這うので汚れやすいです。

念のための通電チェック
ついでに以前、5.0MのBlackKnightを中古で買っていますが、
皮膜に一部穴が見つかりそこからノイズが入り放題だったために返品しました。

通電OK!

 

■BEFORE

手前の茶色いケーブルが右のパワーアンプへ向かうケーブルです。
茶色が7.0M 黒が5.0Mです。
ラックを少し寄せてパワーアンプを内側へ寄せて、5.0Mでギリギリ届く位置まで持って行きました。
これなら6.0Mあれば余裕で届きます。

■AFTER

できることなら床から浮かせたいのですけど掃除が面倒なことと見た目が悪くなることから
壁際ぎりぎりを這わせました。
カナレよりも細いですが、単線特有のヨレがあり、まっすぐ伸ばすは難しいです。
また左右同じ長さなので左側のケーブルはとぐろを巻いています。
巻いておくのはあまりよろしくないのですがここもまた見た目優先させました。
色は違いますが両方ともカナレの4E6Sです。
※何度も言いますがベルデンではないのです。

■カナレからノードストに変えてみて

 左右長さが揃い、ケーブルの長さが7.0Mだったのでノイズの影響が大きく出るかなと思ったのですが
そこまで劇的な変化は感じませんでした。
とぐろを巻いているせいと、片側のケーブルがテレビの同軸ケーブルと併走している影響もあるかも知れません。
これで電源ケーブルも含めてトラポ-DACとDAC-プリのXLRケーブル以外がすべてノードストになりました。
 まだノードスト計画は終わっていませんが、ここまでノードスト色に染めてみると、
どうにも音が中庸すぎるような気がしてきました。
よく言えば余計な濁りや癖が出ていない素直な音と言えるのですが、
なんとなく、オーディオショウの統一されたシステムのようなつまらなさを少し感じてしまって…
 それでも、ノードスト特有の抜けはかなり良くなったかなと思います。
長尺ケーブルですが、優先順位としては低くても問題ないかなと感じます。
なによりコスパがあまりにも悪すぎるので最後の最後まで変えなくても良いような気さえします。
その間に運良く出物が出たら迷わず買うべきだとは思いますが。
なによりケーブルは
スピーカーケーブル>DACプリ電源ケーブル>
プレイヤー-プリインコネ>パワー電源ケーブル>残り
かなと。

なんにしても業務用の定番であるカナレのケーブルは決して悪い物ではないと感じます。
今後もサブシステムや寝室のケーブルとして使い続けることになると思います。

オーディオ史上最もコスパの悪い買い物だったかも知れません。

CANARE XLRケーブル(5m) EC05-B

CANARE XLRケーブル(5m) EC05-B

posted with amazlet at 16.04.06
カナレ電気
売り上げランキング: 10,731

2016/03/24 ヤフオク! NORDOST FREY XLR 6.0M 165,000円 +送料750円 +銀行振込手数料258円