10年以上引きこもり状態にある私は、引きこもり状態の解消に向けて、様々な施策を考えなんとか少しでも状況を改善しようとしてきました。
 その間に起きたことや引きこもり状態での問題を解決するためにやったことをまとめたいと思います。

 世間では、新型コロナウィルスの世界的流行を機に、多くの国や地域で引きこもり状態を推奨することになりました。
 近い将来、人は仮想世界でアバターを着てヴァーチャル世界での活動がリアルの世界になるかもしれないそんなことをよく考えていましたが、まさに今その世界に一歩近づこうとしています。
日本でも、ZOOM会議やZOOM飲み会などテレワークを積極的に行わないといけない非常事態になっています。こんな時期に、VRの技術がまだ未熟であったことが非常に悔やまれます、世界は現実世界で人との接触を減らすことに躍起になっています。もしVRがもっと使い勝手が良く世界中に普及していたらと思うと、もしかしたらウィルスとの戦いはもっと楽になったのかも知れないと思ったのです。
なにより、こんな時代が本当に来るとは予想をしていなかったわけですから、なにものかもが想定外です。

 10年以上も家に引きこもると心や身の回りで何が起こるのか
それに対してどのようにして対応すれば良いのか実経験を踏まえて簡単にあげていきたいと思います。

 オーディオマニアでしたら、オーディオで好きな曲聴いて過ごしていれば良いじゃん?と思うかも知れませんが、引きこもり生活はそんなに楽にできることではありません。
 何となく部屋に引きこもり続けることによって普通に外へ出られていた時とは違う悩みや問題にぶち当たります。

長期間にわたって引きこもっていると起きること

1.身体の変化

自宅にずっといると太ると思われるかも知れませんが、太るよりも痩せることの方が多いようです。現に引きこもり始めてたった数年でBMIは5ほど下がりました。
部屋にずっといることで、運動機能が失われていき筋力がどんどん落ち痩せ体重は落ちていったのです。

加えて、家の閉じこもり運動しないことにより、筋肉がどんどん硬くなりました。前屈したときに手が足の指先に届かないとかそういうレベルではなく、筋肉でできている心肺機能や胃腸機能から内臓機能が落ちていくのを感じました。簡単に言えば寝たきりのお年寄りのような身体になってしまったのです。例を挙げると、まともに深呼吸ができなくなったり、階段で息切れが発生したりします。
 さらには、食事がもはや運動だと思えるまでになります。

2.メンタルの変化

 精神科の医師によれば、引きこもり生活を長く続けた人の多くは何かしらの精神疾患を発症するか抱えてるといいます。実際に何が起きるのか見ていきます。

 家に引きこもってなにもやることがなくなると、将来への不安を無限に考え続けるようになります。基本的に人はやることがなかったら、不安を考え続けるしかないようで先行き不透明な未来にずっと鬱々とします。
  無限に続く夏休み状態、資格の勉強どころかゲームすらできなくなります。引きこもりの多くはネットゲームですらしんどなっているようで、長時間にわたっての”労働に近いソシャゲやネトゲ”などはもはや楽しむことはできません。実際に引きこもり始めてもう数ヶ月でゲームは全くやらなくなりました。
 引きこもりの多くは、昔読んだ漫画を繰り返し読んだり、テレビやYoutubeをぼーっと見ていることが多いようです。実際になにもやることがなくなるとひたすらYoutubeの適当な動画を意味もなく見ています。

 そのような状況では、普通の人は病院へ行こうなどと考えがちですが、日本の病院では、このような場合での症状は根本的な解決を期待できないのでどうしても…という場合を除いては、自分の力でどうにかするしかないです。

3.強烈な依存

 精神的に不安定になり、不安が強くなり、眠れなくなったり食欲がなくなったり逆に食欲が増したり…、何か気晴らしをしてやり過ごさなければ日常生活が営めなくなります。そのために、日常的にできる”何か”に強力に依存するようになります。
 私の場合は、あるときは、スケッチやドローイングを病的にやり続けたり、トランプで技法の練習を指が壊れるまでやり続けたり、同じ音楽を聴き続けたりとなにかしらにしがみついて生きていく感じでした。
  それがやりたいからやると言うよりはやらないと落ち着かなくなります。つまりは完全な依存です。
 私は趣味でオーディオをやっていますが、オーディオがやりたいからと言うよりはやらざるを得なくなったからやっている感じが強いです。最近また状況は変わってきていますが…基本は依存だと思います。
 しかしながらこの病的な依存を昇華させることもできるようで、著名な芸術家や数学科など歴史を見ると引きこもりから成功した人はいます。しかし、ごく普通の凡人の引きこもりには難しいです。

引きこもりの天才たちを紹介 | ぼっちハッカー

 内向的な人間つまりは引きこもりがちな人の可能性についての本です。
前向きに引きこもりたい人にオススメの一冊です。

4.物が増え部屋が散らかっていく

 身体は衰え、メンタルはやられ…。
そんな中で引きこもっているとなぜか、フィギュアやぬいぐるみのような物がほしくなるようです。
実際に、私はフィギュアを異様に買い集めていた時期がありました。
どうも”精神的な孤独”や恐怖に耐えられず、人っぽい物や動物らしいものを部屋に置いておくと落ち着くようなのです。また観葉植物などのお世話に執着し始めます。植物は感情がないですが、ちゃんとお世話することで期待に応えてくれるのです!メンタルを病んでいる人が植物の世話をすることは良いことなのですが…。
 ここで動物を飼わないのはお世話が大変だからであり本当は犬や猫を飼いたい人も多いかも知れません。引きこもりは極端に手軽な癒やしを求める傾向にあります。

 ずっと同じ部屋、同じ空間にいるので、心の隙間を埋めていくように部屋の空間をもので埋めていくこともよくあります。無気力なので整理もしないし、先のことも考えずどんどん余計な物を買ったり集めたりしてしまうので部屋がぐちゃぐちゃになります。
 ものが多く掃除も行き渡らず汚部屋ができあがります。散らかった汚い部屋にいることが精神的に良くないことは説明するまでもないと思います。

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